1日から開始された、レジ袋有料化。ネット上では、風呂敷に注目が集まっている。
(piotrmilewski/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
1日から開始された、プラスチック製の袋を対象としたレジ袋有料化。消費者の間でエコバッグを買い求める動きが高まっている中、ネット上で「風呂敷ええな」「洗って干すのも簡単やな!エコバック代わり」と、ここにきて風呂敷への注目度が高まっている。
■有料化の対象は…
海洋プラスチック問題をはじめとする環境問題の解決に向け、持ち手の付いたプラスチック製袋が1日より有料化となった。店舗やサイズによって価格は異なるものの、各店舗では3円~5円など数円程度の価格で設定されている。
なお、持ち手のないプラスチック製袋や、紙・布袋は有料化の対象外となる。
関連記事:茂木健一郎、レジ袋有料化に疑問視 ネットでは「全く同意」と共感の声
■風呂敷に注目集まる
ネット上では、レジ袋の代わりにエコバッグを使おうと、「エコバッグは常に持ち歩かなきゃ」「エコバッグ買わないと…」と、エコバッグ普及が高まっている。
一方、風呂敷を使った高齢者が、コンビニであっという間にモノを包み終えたというツイートが拡散され、「日本人の先人の知恵が世界の先を行っていたのか…」「私もそうしよう」と、納得の声が殺到している。
■風呂敷協会もオススメ
風呂敷の普及活動に日々取り組んでいる、日本風呂敷協会(京都市)の担当者は、エコバッグと比較して風呂敷がすぐれている点は、柔軟性にあると話す。
「風呂敷の特徴は、平面から立体に変化できることにあります。エコバッグは立体の中にモノを入れることにより、どうしても元の形にとらわれてしまいます。一方、風呂敷は平面から包むので、運ぶものにより包み方が異なり、形状次第で臨機応変に工夫ができます」(担当者)
上記のコンビニの例では、「大きさや形がバラバラのモノを買う時でも、レジ前に風呂敷を広げてその上に置いて結ぶだけでバラバラのものを一つにできるんです」と教えてくれた。
関連記事:「エコバッグでテイクアウトは不安」問題 多くの飲食店が対策をしていた
■ようやく風呂敷の時代が到来
風呂敷に注目が集まっていることに「風呂敷業界では50年前から『環境に役立つ』と訴えてきており、それが浸透して有用性が見直されるようになってきたかと思います」と吐露する同協会の担当者。
「エコバッグは繰り返し使えます。一方の風呂敷はさらに洗濯もしやすく、一枚あれば環境にも災害時にも使えるなど、いろんな場面で活躍しますよ」とも強調する。たしかに洗いやすさでいったら断然風呂敷で、新型コロナウイルス対策にも効果があり、結び方さえマスターしたらいまのの日本では最強な存在かも。
協会に加盟している各風呂敷を取り扱う各店舗では、お客から「風呂敷の包み方を教えてほしい」という問い合わせが増加してきているといい、「風呂敷に関心自体は集まっていると思います」と笑顔を見せた。
(取材・文/しらべぇ編集部・右京 園次郎)