フライパンの命とも言える「ふっ素樹脂コーティング」。じつは、簡単な方法で長持ちさせることができるようで。
焼く、煮る、炒めるなど様々な調理に対応しており、どの家庭にも1つはあるだろう「フライパン」。基本的にわりと長い期間使うことができる器具だが、“ちょっとしたコツ”でさらに寿命を伸ばすことができるのをご存知だろうか。
■フライパンの寿命とは…
近年、一般家庭で多く普及しているフライパンには「ふっ素樹脂コーティング加工」が施されたものが多いだろう。食材がこびり付いたり、焦げ付いたりしづらいため調理しやすいのが特徴だが、誤った使い方をしているとコーティングが剥がれてしまうことも。
コーティングが剥がれてしまうと、食材がこびり付いてひっくり返そうとしたら崩れる…など、予期せぬトラブルに見舞われる可能性が高まるため、コーティングを長持ちさせることが「フライパンの寿命が伸びる」に繋がるのだ。
■長持ちさせるコツ
魔法びんで知られる「サーモス」のフライパン企画担当者が「フライパンを長持ちさせるコツ」を6つ紹介しており、それを実践することでコーティングを守りフライパンの寿命を伸ばすことができる。気になるコツはこちら。
1:空焚きをしない
2:急冷をしない
3:火力は中火以下にする
4:料理を長時間入れたたままにしない
5:炒め物や焼き物調理では、必ず油をひく
6:金属ヘラなどは使わない
空焚きや使用後すぐに水をかけて急冷すること、また金属性のヘラで強く擦るなどがNGというのはよく聞く話だが、「料理を長時間入れたたままにしない」「火力は中火以下にする」というのは、あまり知られていないのではないだろうか。
■コーティングが腐食するかも…
調理後に余った料理をそのまま入れておく、早く加熱するため強火でガンガンと炒める…といったケースは多いはず。
しかし、フライパンに長時間(目安 一昼夜以上)料理を入れておくと、フライパンのコーティングが腐食する可能性があり、調理後は1時間以内に中性洗剤で洗うのがベストだという。
また、フライパンを高温で使用するとふっ素コーティングが柔らかくなり、結果として劣化が早まることがあるらしく、調理時はできるだけ中火以下が推奨なんだとか。
今回紹介された「長持ちさせるコツ」はいずれも特に難しいものはないため、今日から実践していくのがおすすめだ。
■執筆者プロフィール
根室 ひねき:『Sirabee』編集部記者。
ブラックコーヒーとブラックチョコで稼働している、東京育ちの20代のライター。取材、食レポ、エンタメ系などを中心に執筆することが多い。筋トレの沼から抜け出せなくなった悲しきゴーレム。
(文/Sirabee 編集部・根室 ひねき)