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土用の丑の日、ジェネリック版うなぎこと「うな次郎」が最強のコスパだった

グルメ

今年も土用の丑の日がやってきた。スーパーに行くと大量のうなぎが並んでいるが、そんな中199円の商品が…。

今年も土用の丑の日がやってきた。2020年は7月21日と8月2日の2回あり、各地のうなぎ専門店、スーパーや食料品店ではうなぎの蒲焼やうなぎ弁当が一斉に並べられている。

今年は新型コロナウイルスの影響によるテイクアウト需要の拡大で、例年より多くの商品が店頭に並んでいる印象だが、値段は例年通りとあり国産うなぎだと安くても1,500円程度で、最も高いのは4,000円。

そんな中、うなぎコーナーの一番端に1尾199円の「すごーく長いうな次郎」なる商品が売られていたので、買ってみることにした。

■ウリは「うなぎフリー」…

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この「うな次郎」、新潟県の一正蒲鉾が販売しているもので、先に言ってしまうがうなぎではない。うなぎ1匹を開いた長焼きに見せているのは蒲焼風のかまぼこで、同社は「うなぎフリーのかまぼこ」と説明しており、パッケージには「本品はうなぎではありません」とちょっと切ない説明文も。

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魚のすり身で作ってあるので、風味ははるか遠くにうなぎと共通するものもあり、タレでしっかり味付けしているので、本物の蒲焼に極力近づけている。しかも裏側の「皮」の部分には焼き目を入れやや弾力ある食感のものに変えるなど、うなぎを再現するための企業努力が半端ない一品なのだ。

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■気分は名店の職人

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記者はこの「うな次郎」をさらに進化させて本物に近づけられないか想像を巡らした。

スーパーで見かけた国産うなぎは4,000円。一方この商品は199円(本来の定価は498円、この日は特売品だった)で入手できたこともあり、“日本で一番安い本気のうな丼”を作ることに決めた。

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串打ち3年、割き8年、焼き一生ともいわれる蒲焼の難解な調理法だが、正体がかまぼことあれば恐ることはない。なんの戸惑いもなくBBQ用の鉄串をそれっぽく刺し、別売りのタレ(100円)をしっかりぬり、アミの上で焼いていく。

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直後、うなぎ店の店頭に漂っているあの香ばしい匂いが立ってきた。そうか、あの香りは焼けた身ではなくタレが生み出すものなのかとアレコレ考えていたら、鉄串の直径が大きかったせいか、かまぼこの一部が脱落寸前に。

■食感こそ違えど…

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慌てて串を引き抜いたものの、まだ表面がカリッと仕上がっていないのでオーブントースターで5分ほど追加加熱することに。

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するとさらに表面がこんがり焼き上がり、良い香りに仕上がった。ご飯を敷き詰めたどんぶりに残ったタレをかけ、焼きあがった「うな次郎」を盛り付け、山椒をかける。見た目と香りは完全にうな丼だ。

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口に運ぶと、山椒の香りとタレの甘辛さ、さらにかまぼこの魚介感が絶妙にうなぎ感を演出している。

正体はブリンブリンなかまぼこのため、噛み始めると「これはうなぎではない。あのふわふわ感がない」と思うのだが、これはこれで悪くないうまさなのだ。

しかも裏側の皮部分が身の部分より固くなっており、見た目はイマイチだったが食感はなんとも不思議なリアル感が…。

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■「うなぎのジェネリック版」

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