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染織作家の家1階は土間のアトリエ、見晴らしのいいリビングを3階に

インテリア
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少しだけグレーを混ぜた左官の壁。オークの床材は、土足で歩く部分は荒目、靴を脱いで上がる段から目を整えている。

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ウォークスルークローゼットはグルリと回遊できるようになっている。2階へ上がる階段の手前で靴を脱ぐ。

3階は広々としたワンルームのリビング&ダイニングキッチン。
周囲は2階建ての建物が多い住宅街のため、屋根越しに視界が開ける。
リズミカルに連続する窓が美しい。
「実はアルミサッシなのですが、内側に木製の方立をつけてくださいました」
リビングの一角には、テラスのグリーンを眺めながら籠もれるデイベッドも設えた。

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天井高もたっぷり。継ぎ目のない天井材が美しい。

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ダイナミックな変形の切妻天井。見晴らしがよく、船にいるかのような気分になる。

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オークのダイニングテーブルはstudio fujinoの藤崎均さんが制作。「家族が3人が座りやすいように脚を3本にしていただきました」。フォールディングチェアはデンマークのモーエンス・コッホ。

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階段の壁は一部ガラスにすることで、リビングからも照明器具の明かりを楽しむことができる。「飛松灯器のペンダントライトは、ぽっかりと浮かぶお月さまのようで気に入っています」

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ガラス作家の大室桃生さんにオーダーしたペンダントライト。

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デイベッドの張り地はデンマークのKvadratのもの。木枠は板の中央に目地を入れて細いピッチにした。

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見晴らしの良いコの字型の造作キッチン。「シンクはシャープなエッジにこだわって作っていただきました」

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ライムストーンを細かく砕いて貼った壁が美しい。

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アントニン・レーモンドの戦前の建築として名高い東京女子大学の礼拝堂の鐘楼が見える位置を確認しながら小窓を作った。

「寝室と娘の部屋、クローゼットと、バスルームや洗面の水回り、それらを限られた面積の中でどう収めるかに頭を悩ませました」
狭さを感じさせないよう、洗面台の下はあえて空間を開けるなど、工夫をこらしている。
前川國男邸でも使われているテクスチャーが美しい葛布クロスを引き戸に使っている。
「今は廃番になっているそうで、建築家が大切に保管していた貴重なクロスを使わせいただきました」

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2階の寝室にもアーチ型の開口部。

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「吹き抜けのカーテンは1階までの長さがあります。キレイな透け感のある生地を探し、自分で縫いました」。手前はリネンのカーテン。

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クローゼットの引き戸は寝室側と廊下側の両方から開くことができるので、風通しが抜群。「普段は娘の部屋側の引き戸も開け放ち、風を通しています」

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