ダイキンが、窓開け換気をしながら、エアコン運転をする場合の電気代に関する調査を実施。エアコンはつけっぱなしのほうがお得?
(画像提供:ダイキン)
空調製品などで知られる世界的メーカー「ダイキン」が、窓開け換気をしながら、エアコン運転をする場合の電気代に関する調査結果を発表した。
■換気と熱中症対策の両立
コロナ禍において“新しい生活様式”が求められる中、今年の夏は住宅の換気と熱中症対策の両立が重要だが、ほとんどのエアコンでは換気ができないことから、定期的に窓を開けて換気をしながらエアコンを使う必要がある。
しかし、窓を開けて換気をすると屋外の温かい空気が入り、その分だけエアコンにかかる負荷が高くなるため、電気代が気になるという人も少なくないのではないだろうか。
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■2つの調査を実施
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そうした悩みを解決すべく、ダイキンは「夏場の日中にリビングの窓開け換気をする場合、エアコンの運転はどうしたらいいの?」をテーマに、マンションの広めのリビング を使った実生活空間で、2つの調査を実施した。
まず1つ目に、窓開け換気はエアコンの消費電力にどれほどの影響を与えるのか。
真夏の日中(7:00〜19:00)の時間帯にエアコンつけっぱなしの状態で、30分に1回、5分間の窓開け換気をした場合と、窓開け換気をしない場合の消費電力量を調べた結果、 窓開け換気をすると、しない場合と比べて、エアコンの消費電力量が多くなり、電気代が1日で約40.5円上がったという。
■エアコンをつけっぱなしにすると…
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続いて、定期的な窓開け換気に合わせてエアコンの電源を小まめにオン・オフした場合と、 つけっぱなしにした場合ではどちらの消費電力が低いのか。
真夏の日中(7:00〜19:00)の時間帯で30分に1回、5分間の窓開け換気を実施。 換気時にエアコンの電源を小まめにオン・オフ(換気時に電源オフ/換気後に電源オン)した場合と、エアコンをつけっぱなしにした場合の消費電力量を比べた結果、エアコンをつけっぱなしにしたほうが、 小まめにオン・オフするより消費電力量が少なくなり、電気代が1日で約45.7円下がったという。
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■1ヶ月換算で約1,371円低く
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つまり、日中に換気をするたびにエ アコンの電源をオフにするよりも、つけっぱなしにしたほうが、電気代が1日で約45.7円、1ヶ月換算で約1,371円低く、室温の上昇も抑えられるという結果となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年の暑さ対策に加えて換気の必要性も加わった今年の夏。今回の調査結果から鑑みるに、窓開け換気時のエアコンはつけっぱなしが正解といえそうだ。
(文/しらべぇ編集部・音無 まりも)