(3)あえて失敗する行動をする
例えば、友人と食事に行ってその店が信じられないほどまずかったとしましょう。その時に「最悪だ」と考える人は、残念ながら人生を楽しくすることが難しいと言わざるを得ません。
「まずいものはまずい」と捉え、その店に低い評価を与えること自体は何の問題も無いでしょう。上述したように、人生の「伏」を作るという意味でも、「まずいものをまずい」と捉えること自体は何の問題も御座いません。
しかし、それを「嫌な思い出」としてのみ記憶してしまうと、残念ながら人生にどんどん「嫌な思い出」ばかり増えてしまい、人生はどんどん悲しい方向に進んでしまいます。
さらに、失敗を「嫌な思い出」と捉えてしまうと、行動することが嫌になり、どんどん「意志のある行動」をしなくなってしまうのです。
ですので、失敗を「嫌な思い出」ではなく「良い経験」と捉えることが、楽しい人生には必要不可欠です。
詭弁のようになりますが、嫌なことがあるからこそ楽しいことがあるのです。もしも楽しいことしかなかったら、それはもう楽しいことではなく「普通のこと」になってしまうのです。
とはいえ、失敗を受け入れて、慣れるようになるのは簡単なことでは御座いません。日頃から失敗に対して免疫を持つような生活をして慣れていかなければ、失敗を良い経験にすることは難しいのです。
それでは、失敗に免疫を付けるためにはどうすればいいのか。それは、ずばり「意図的に失敗するような経験を積むこと」が最も簡単な方法でしょう。
例えば、私は知らない街に行った時に、お店のことをネットで一切調べずに適当に選んでお店に入るようにしておりますが、これはまさにその典型。あえて失敗するように行動をしているのです。
そして、そのように失敗をしまくっているからこそ、いざ失敗をしてしまったとしても「まぁこれも良い経験だ」と開き直ることができているのだと思います。
楽しい人生は得てしてつらい
「楽しい」と「楽」は同じ漢字を使いますが、個人的にはこの2つの言葉はむしろ真逆の意味を持っていると考えております。
楽しいことは得てしてつらいのです。楽しい運動は疲れますし、楽しい趣味もやっぱり疲れます。楽しい飲み会は金がかかってつらいですし、楽しい恋愛は得てして苦しいことだらけです。
逆に、楽なことは得てして楽しくありません。
一日中家でゴロゴロしているのは確かに楽なことかもしれませんが、それを楽しい思い出としていつまでも記憶することは難しいでしょう。誰とも関わらないのは非常に楽なのは間違いありませんが、これもやはり基本的には楽しい思い出にはなりません。
楽しいことは得てしてつらく、楽なことは得てして楽しくないのです。
楽しい人生と楽な人生のどちらが良いとか優れているという話をするつもりは御座いません。どちらにもそれぞれ良いところはあることでしょう。
ですが、もしも皆さまが楽な人生ではなく、楽しい人生を歩みたいのであれば、時にはあえてつらいことをしてみるのも良いかもしれません。
(ラブホの上野さん)
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