見た途端、つい目を奪われて、“ジャケ買い”をしてしまいそうな見た目やパッケージの商品をご紹介するこの連載。第26回目は、上品な味わいとサクサクっとした歯ごたえがクセになる焼菓子です。
見た途端、つい目を奪われて、“ジャケ買い”をしてしまいそうな見た目やパッケージの商品をご紹介するこの連載。第26回目は、上品な味わいとサクサクっとした歯ごたえがクセになる焼菓子です。
西洋菓子とともに横浜に伝来したビスカウト
今回ご紹介するのは、オリジナルのケーキや焼き菓子を販売している、馬車道十番館の「ビスカウト」です。
馬車道十番館の建物は、開港が始まった明治時代の西洋館を再現しています。館内には、当時を知ることができる数々の資料や、馬車道十番館の創立者によるグラスコレクションなど、異国情緒あふれる雰囲気に触れることができます。
「ビスカウト」は、1550年ごろにカステラなどの西洋菓子とともに日本に伝来された歴史あるお菓子。厚めなのにサクっとした食感のビスケットで、それぞれのクリームをサンドしています。
馬車や赤レンガの建物、時計台などが描かれたレトロな包み紙は、そのままとっておきたくなるデザインです。ビスカウトの文字が金箔で描かれた、シンプルな箱を開けると、パッケージに包まれたビスカウトがずらり。
文明開化の象徴とも言われているガス灯が描かれたパッケージは、中に入っているクリームによって色が変えてあります。
ビスカウトは、レモン、ピーナッツ、チョコレートの3種類。
一見、ビスケットとの組み合わせが意外なレモンですが、さっぱりとした口当たりで、サクっとしたビスカウトとの相性も抜群。ちょっとコクのあるチョコレートは、ビターで甘すぎない味。つい食べ過ぎてしまいそうです。ピーナッツ味は、ほんのりとしたピーナッツの風味が、口の中にふんわりと広がります。
自社工場で、職人の手作りで焼き上げられているビスカウト。可愛らしい見た目ですが、食べ応えを感じられます。
紅茶や牛乳とあわせて優雅なひと時を
ビスカウトは、「ちょっと何か食べたい……」という時でも、個包装なので好きな分だけ食べることができます。読書やネット配信の動画を視聴しながらなど、リラックスタイムを豊かなものにしてくれます。
ビスカウトを食べる時には、ホットミルクを合わせてみてください。ふっくらとしたビスカウトと、ホットミルクはちょっとした小腹を満たすにもぴったり。特に、チョコレートやピーナッツは、ホットミルクにほのかな甘さを加えてくれます。
紅茶もお薦めです。イギリスには、紅茶にビスケットを浸して食べる「Dunking(ダンキング)」と呼ばれる食べ方もあるくらいです。ビスケットを紅茶に浸すことで、優しい甘みが増して、風味も豊かになります。紅茶には、牛乳をたっぷりめに入れてみてください。普段の紅茶にまろやかさが加わり、ビスカウトとよく合いますよ。
ちょっとした自分への贅沢にも、ぴったりなビスカウト。ぜひ、秋の夜長に食べてみては?