自分が生まれた月ごとに定められている誕生石。石にはさまざまな石言葉や意味が込められているとパワーストーンガイドの山本奈央さんは言います。今回は、3月の誕生石であるアクアマリンについて詳しく教えてもらいました!
3月の誕生石はアクアマリンとコーラルと言われていますが、今回はパワーストーンとして有名なアクアマリンについて紹介させていただきます。
アクアマリンは「若さ」と「人生の光」を象徴するパワーストーンです。
乾いた心に潤いを与え、安定した情緒を保つように働きかけてくれます。窮地に立たされた時であっても、柔軟な対処ができ るようにとサポートしてくれることでしょう。
誕生石とは
誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ石のこと。
自分の生まれ月に割り当てられた石を身に着けることで幸せを招き、災いから身を守ると伝えられてきました。
それぞれの誕生石には、意味や効果(石の力)があるとされています。深く知るうちに、きっと誕生石に親近感が湧いてくるはずです。
起源・なりたち
誕生石の起源は聖書の時代までさかのぼります。
旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当て(ブレスプレート)にはめ込まれた12の宝石を起源とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された新エルサレムの城塞の12の土台に飾られた宝石になぞらえているという説があります。
それらが元となり、約1300年前のヨーロッパでは「12種類の石を月替わりで身に着ける」という文化が広がりました。
また、それぞれの月と石が結び付けられるようになったのは18世紀のことで、ポーランドに移住したユダヤの宝石商人が考案したといわれています。
宝石の交易が活発になると、各地で各月の誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで1912年、アメリカ合衆国ミズーリ州にあるカンザスシティーで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されたのです。
今流通している誕生石はそれをベースに、いろいろな国の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられています。
日本で誕生石が定められたのは1958年とまだ約60年程度の文化ですが、現代の私達にとってはとても身近なものとなっています。
石言葉とは
「石言葉」とは、それぞれの石にその特質に合った「象徴的な意味」を付けたものです。古来より石には神秘的な力が宿るとして、現代まで伝え続けられてきました。
近年のパワーストーンブームの影響によって生み出されたものも多くありますが、ここではオースドックスな「石言葉」をご紹介します。
誕生石には意味がある
古代から現代に至るまで、石には力があると考えられてきました。それぞれの誕生石には意味や効果があり、生まれ月のパワーストーンを身に着けることで幸運を呼び寄せるといわれています。
3月の誕生石:アクアマリン
3月の誕生石は「永遠の若さ」と「人生の光」を象徴するアクアマリンです。
石の特徴
鉱物学上では「ベリル」という鉱物に分類され、「エメラルド」と同じ種類のアクアマリン。市場に出回っているアクアマリンのほとんどは加熱処理をされ緑色が取り除かれています。また、透明感があってブルーが濃いほど価値が高いとされています。
最上級の品質の物は「サンタマリア・アクアマリン 」と呼ばれ、元々は世界で一番美しいとされるアクアマリンが産出されるブラジルのサンタマリア鉱山を指す名前でしたが、現在では枯渇してしまったため高品質のアクアマリンを指す名前になっています。