紅葉の見ごろが近づき、人気の京都への旅行を考えている方も多いはず。そこで迷ってしまうのが、どこでご飯を食べるかではないでしょうか?今回は、1人でも入りやすく、京都らしい風情ある空間と料理が楽しめるのが魅力のお店を5つピックアップします。和やかな雰囲気の素敵なお店の数々、是非のぞいてみませんか?
体が元気になる発酵カフェ「漬×麹 Haccomachi」
京都に到着し、早速おいしいものでお腹を満たしたいというときに入りやすいのが、三条柳馬場にある「漬×麹 Haccomachi(つけかけるこうじ はっこまち)」。秘伝のみそ床を使った西京漬で知られる「京都一の傳(いちのでん)」が、忙しく暮らす人にも発酵を取り入れてほしいと始めたカフェです。
木製のテーブルや椅子が並ぶ明るい店内で、塩麹や甘酒、醤油やみそなどを用いた料理やドリンクを味わうことができます。
ここでまず味わいたいのが、ランチプレート。自家製の米麹甘酒や発酵食品を使った前菜、タンドリーチキン、かじきまぐろのオリーブオイル塩麴漬などの盛り合わせです。ドリンクも充実していて、彩りがきれいでパフェのようにも見えるスムージーなどがあります。また、ディナーにはトマト麹漬のさわらや豚肉の塩麴焼きなどを楽しめる「発酵ディナーセット」も。発酵のパワーが詰まった料理の数々から元気がもらえそう。
そんなお店のメニューを詰めたランチボックスやアラカルト、ドリンクのテイクアウトもあるので、宿泊先で小腹がすいたとき用に確保するのもおすすめです。
※ランチボックスは数量限定のため、予約または事前に問い合わせをしておくと安心です。
熱々の鍋やおばんざいで一息つける「高瀬川くりお」
「京都といえばおばんざい」とお考えの方は、「高瀬川くりお」を選んではいかがでしょう?高瀬川に近い路地裏に佇む風情ある町家でありながら、店内にはロフト席も備えていてモダンな雰囲気。おしゃれな空間で、素材から調理法までこだわった京都ならではの鍋料理やおばんざいが楽しめます。
名物はできたての「土鍋豆腐」です。岩塩と希醤油を少しだけつけて食べれば、豆の香りがぐっと引き立ちます。ほかにも、九条葱をたっぷり使ったゆず雑炊やすき焼き、とろろ鍋、土鍋煮込みなど、ほっとくつろげるメニューがたくさん。熱々の鍋は、散策していて冷えた体を芯から温めてくれます。
こちらでは、生麩の田楽や豚の角煮などと、地元で採れた季節の野菜を使ったおばんざいのセット(真空パック)の持ち帰りが可能。自分へのお土産にすれば、旅のあとにも京都の味を楽しむことができます。
旬の食材が活きた豪華な料理に舌鼓。「先斗町 魯ビン」
京都らしい景色を眺めながら、ゆったりお酒や食事を楽しみたいなら、鴨川沿いにあり納涼床も構える「先斗町 魯ビン(ロビン)」へ。築150年という歴史を誇る京町家、「高木福」をよみがえらせた趣きのあるお店で、窓からは鴨川と京都の街を望めます。
そこで味わえるのは、板長が毎朝市場に出向いて仕入れる新鮮な食材を、自家製の出汁や調味料で調理したさまざまな料理です。
天然のお魚はお造りや炙りに、お肉はすき焼きや炭火焼にと、それぞれの食材を活かした料理が日々生み出されています。冬には金目鯛のしゃぶしゃぶや鴨鍋も登場しますよ。
いろいろなメニューを頼みたくなってしまいますが、シメが入るお腹のスペースは残しておきましょう。写真右の「秋刀魚ときのこの土鍋御飯」など、特注の土鍋でコシヒカリと季節の素材を炊き込む釜飯は、思わずため息が出るおいしさです。
こちらにもテイクアウトメニューがあり、金目鯛の土鍋御飯や鴨ロースなどを豪華な折詰めにしてもらえます。素敵な包装もしてもらえるので、大切な方にお土産として届けてはいかがでしょう?
フランスやイタリア本場の味に出合える「イカリヤ食堂」
和食だけではなく、洋食屋さんやバルなどにも注目したいもの。おすすめは、細い路地の先にある隠れ家のような「イカリヤ食堂」。納涼床もある、鴨川沿いのビストロです。
扉を開けて中に入ると、築100年の旅館をリノベーションした和の建築と、洋のインテリアが調和した空間が広が広がります。そこで振舞われるのは、フランスやイタリアで経験を積んだ料理人やソムリエによる本格的な料理です。
本場の味を再現した料理は、見た目にも華やか。大きな南部鉄器のココットで焼き上げたスフレフロマージュは、ふわふわな生地からホワイトソースとチーズのコクが溢れます。低温でじっくり火を入れた鶏のコンフィは、柔らかでジューシー。この2つは定番の大人気メニューです。
ほかにも季節の食材を使った、期間限定のパスタやデザートが豊富。ワインを片手に味わえば、旅の特別な思い出として記憶に残るはず。
朝昼夜、いつでもやさしい味に満たされる「丹 tan」
落ち着いた空間でゆったりと食事をしたいときにぴったりなのが、京都三条通白川橋のほとりにある「丹 tan」。店名は、丹に「小さな真心」という意味があることと、丹後の農家さんや漁師さんなどによる本当にイイものを紹介したいという思いから名づけられています。
朝・昼・夜とオープンしており、大きな窓に面したカウンターや広々としたダイニングテーブルの席で、上品な料理を味わえます。
宿泊をした朝にうれしいのが、野菜中心の朝食。自家栽培米のほか、蒸し野菜や小鉢、自家製のお漬物には季節の野菜がたっぷり使われ、体によい地元の食材を堪能できます。ランチにも旬の食材を使った丼ものや麺の定食があり、夕食はコースまたはアラカルトの選択が可能。一品料理と軽く1杯だけという利用もできますよ。
緩やかな時間と丁寧に作られた料理に、家族みんなでの食事や親しい友人の家に訪れたときのような気分でくつろげます。