例文
・ご専門でいらっしゃる○○についてご教示いただくたくお願い申し上げます
「お教えいただけますか」
「お教えいただく」は「~てもらう」という意味の謙譲表現です。「教えていただく」よりも「お教えいただく」の「お~いただく」の方がより敬意が高くなります。
一方「いただく」を「くださる」にすると、「お教えくださる」となり「~てくれる」の意味の尊敬語になります。謙譲語で表現するか尊敬語で表現するかの違いのみですので、どちらも正しい表現です。
どちらがより適切という類のものではありませんが、相手から「~てもらう」という形で使われることが多いでしょうから、その意味では謙譲表現の「お教えいただけますか」の方がより多く使われるという印象を受けます。
例文
・○○社のアポが延期になった件について、何か事情をご存知でしたらお教えいただけますか?
「お教えください」
先に述べたように「お教えくださる」は「~てくれる」の意味の尊敬表現ですから、「お教ください」は、同じく「~てくれる」の意味の形としては命令形の付いたものです。
相手に何かを要望・懇願する意味で用いられます。
例文
・○日の訪問前に先方へ事前共有しておくべき事項があればお教えください。
「お教え願います」
「願う」は、「~ていただく」などの意を表しますから、「いただく」と意味はほとんど同じです。
より相手に強くお願いするような意を込めたい時に「何卒」「ぜひ」などを伴って「何卒お教え願います」「ぜひともお教え願いたくお手紙申し上げました」とするなど、話し言葉だけでなく、手紙やメールなどの文章言葉としても使わることが多いでしょう。
例文
・もし何か不具合などございましたらお教え願います。
「ご指導いただけますか」
「お教え」「ご教示」を「ご指導」に換えた例です。
「指導」とは、何かの目的やその方向に向かって相手を教え導くことという意味です。
教える・導くという意味で、「教える」とともにどちらもよく使われる言葉です。
例文
・詳細についてご指導いただければ幸いです。