坪井:あとはワークショップも転機になりました。
ーーワークショップ?
坪井:アデリアレトロの柄でオリジナルのグラスが作れるワークショップを開催したんです。
新商品の開発を進めていく中でどんなグラスの形状や柄が人気かを情報収集したく、どのような方法がいいかなと考えた時に、ファンの方々から直接聞くのがいいのではと思って。
こちらも結果として大盛況でした。もともと10人定員予定だったんですが、約50人ほどの応募が来て。アデリアレトロを好きな方みなさんにお会いしたかったので枠を増やして全員に参加してもらいました。
ーーオフラインでファンの方から直接市場調査をするブランドってなかなかないですよね。先ほどの「再開チャレンジ」もそうですが、ファンの方と一緒に「アデリアレトロ」を作り上げている感じがします。
桐本:そうですね。そちらの方が我々としても楽しくやれるのでいいと思っています。
アデリアレトロの商品が好きな方々は本当に愛に溢れていて。Instagramへ投稿をするたびに「頑張ってください!」とかたくさんの応援をいただいたり、本当に嬉しく思います。
ーーファンの方がそこまで惹かれる、アデリアレトロの魅力って何だと思いますか?
桐本:おばあちゃんの家で見たような、既視感のある見た目ですかね。
世代でなかった現代の人にとっては新しい見た目であるはずなんですが、どこかホッとするようなところが魅力じゃないかなと思います。
坪井:今ってシンプルなデザインのものがありふれている気がして。
その中で、柄がバーっと入ったアデリアレトロの食器って目に留まる、気になるデザインだと思うんですよね。
実際Instagramへも「気になってて、ついに買いました!」といったコメントをいただくことが多くあって。
ひと目見たらちょっと気になってしまうような、インパクトのある見た目が惹きつけるポイントなのかなと考えています。
杉本:先に2人が言っていたとおり、昭和ならではのデザインが魅力だと思います。
アデリアレトロの柄は今の人が見て、意外性を感じるものなんじゃないかと。かわいかったり、ちょっとへんてこだったり…。そのユニークさがワクワクに繋がっていると思いますね。
佐々木:今買っていただいているのは若い層がほとんどですが、当時のものを使っていたおばあちゃん世代にも買ってもらえたら嬉しいですね。「超かわいい〜!」なんて言ってもらいたいです!