今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
冬薔薇とビジョン
今週のみずがめ座は、異なる場所に花を咲かせていこうとするような星回り。
「冬薔薇や賞与劣りし一詩人」の作者・草間時彦は、戦前に胸を病んで高校を退学し、戦後しばらくも療養生活を送ったのち、昭和26年、31歳でやっとサラリーマンになった人。略歴も「学歴なく、病歴多し」と自嘲気味に書いてあり、この句は昭和29年に詠まれました。
前書きに「務めの身は」とあります。「賞与劣りし」とあるように、周囲の同僚たちに比べて自分の評価が劣っており、それが賞与の多寡という動かしようのない事実として突きつけられているのでしょう。ただし、作者は自分の生きるリアリティーは決してサラリーマンだけではない、むしろおのれの本分は「一詩人」であることの方に置かれているのだと、魂で叫んでいる。
冒頭の「冬薔薇」の慎ましくも気高い姿は、まさに作者のプライドそのものであり、この句ができたとき、作者の精神には病気でも貧困でもなく、サラリーマンとして在り続けることの苦しみを引き受けんとする覚悟のようなものが宿ったのではないでしょうか。あなたもまた、そうした複数のレイヤーを行き来しつつ生きていこうとする自身の在り方のようなものが見えてくるかも知れません。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
狂人か反骨者か
今週のうお座は、親や社会にどこかで設定されていた「ゴール」を、自分なりに設定し直していこうとするような星回り。
かつて中世ドイツでは、現在で言う精神疾患にかかっている病人だけでなく、ろくに働こうとしない怠け者もまた「狂人」として都市の城郭の外へと放り出し、都市の内部で生活する“普通”の人々と隔離しました。日本社会では働きたくない若者が増えている訳ですが、怠ける者はなぜ怠けるのでしょうか。
人は「問い」を疑問文でを与えられると、無意識にそれへの「答え」を探し求め、安心しようとする強烈な欲求がありますが、これは逆に言えば容易に欺瞞の源泉にもなり得ます。現代アメリカの哲学者ロールズがリベラリズムを主張したのは、相対主義や懐疑主義に閉じこもるためではなく、命題は否定することができ、与えられた疑問文を別の問いへと置き換えることをつねに受けつけるはずだ、ということを示すためだったはずです。
幸せとは何か、人生の目的は何か。怠け者というのは、そういった問いへの決まった答えはないのだということを無意識にでも感じ取り、感情的に判断を下さず、答えを保留し続けるだけの精神的強靭さをもった反骨者なのだと言う風にも言えるのではないでしょうか。あなたもまた、今こそ改めて決断しない強さやリセットする勇気を発揮していきたいところです。
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