食べやすくおいしい果物のみかんですが、箱で大量に購入した際の保存方法はどうしていますか?実がやわらかく傷みやすいみかんの保存はコツをおさえて長持ちさせることができるんですよ。みかんの賞味期限や上手な冷蔵、冷凍保存方法までご紹介します。
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これで長持ち!みかんの保存
手で簡単に剥けるみかん、子供も大人も大好きですよね。旬を迎えるとダンボールで大量にまとめ買いをする人も多いはず。でも、箱で買ったみかん、底にあるものが気がついたら傷んでいたという経験はありませんか?
今回はみかんを長持ちさせる方法をご紹介。箱のまま保存する際のコツや賞味期限、冷蔵や冷凍保存の仕方までわかりますよ。旬の季節にむけて、よかったら参考にしてみてくださいね。
▶基本は常温保存
傷みやすい印象があるかもしれませんが、みかんの保存は常温保存が基本なんです。冷蔵庫に入れてしまうと、甘みが減ってしまうため、夏の暑い時期を除いて冷蔵保存はおすすめしません。
ただし常温であっても直射日光が当たらない、気温5〜10℃くらいの風通しがよい場所で保存しましょう。
みかんの保存期間目安
▶常温
風通しのよい冷暗所で常温保存した場合の賞味期限は、2~4週間が目安です。収穫後すぐのものではもう少し日持ちします。触った感じがブヨブヨしていたり、カビが生えているものは期間以内でも食べるのはやめましょう。
▶冷蔵
みかんは冷蔵庫で保存すると、表面の水分が蒸発しシワシワになっていきます。おいしく食べるには2~3週間をめどに食べきりましょう。
▶冷凍
冷凍保存した場合は1〜2カ月くらいが保存期間目安です。それ以降でも食べられないことはありませんが、見た目や匂いを確認して、異変を感じた場合は期間以内であっても食べるのはやめましょう。
箱のまま保存する方法とポイント
▶保存の仕方
1.みかんをひとつずつ新聞紙で包みます。新聞紙で包むことでみかんの水分の蒸発を防げます。
2.みかんのヘタを下にして包んだみかんを箱に並べます。並べるときは、みかんとみかんの間は余裕を持たせて並べるようにしましょう(みかんの重さで圧力がかかるため、ヘタの部分を下にするのがポイントです。
3.1段目を並べたら、その上に新聞紙を敷いて2段目を同じように並ます。
▶保存のポイント
箱の中のみかんが傷む原因は、互いのみかんの重さで実がつぶれ劣化が早まるためです。また、どれかひとが傷みカビが生えてしまうと、まわりのみかんにもすぐにカビが広まるので、カビたみかんは箱からすぐに取り除きましょう。
皮だけにカビが生えているように見えても、中身もカビ菌が感染している可能性がありますので、もったいないですが、処分するのをおすすめします。
箱のみかんは下にあるみかんから傷んでいきますので、食べるのは下のものから食べるとよいですよ。
冷蔵保存の仕方
みかんは常温保存がおすすめですが、カビが発生しやすい季節は冷蔵庫で保存しましょう。ただし冷蔵庫で保存する場合には、乾燥するのを防ぎなるべく早めに食べましょう。
一つひとつ新聞紙で包んだものを、さらにビニール袋に入れて密封し、野菜室で保存します。冷蔵室よりもやや温度の高い野菜室がおすすめですよ。
冷凍保存の仕方
さらに長く保存したい場合や夏場にはみかんの冷凍もよいでしょう。
▶保存の仕方
1.みかんを軽く洗い、表面の水分をよく拭き取ります。
2.アルミトレイ、またはアルミ箔を敷いた上にみかんを並べ、半日~1日冷凍します。
3.みかんが中まで凍ったら、あらかじめよく冷やしておいた冷水にくぐらせて、みかんの表面に薄い氷の膜を作ります。氷の膜を作ることで、みかんの水分を外に逃してしまうことを防ぎます。
4.薄氷で膜を作ったみかんを再びアルミトレイの上にのせて凍らせます。
5.カチカチに凍ったら、3~4個ずつポリ袋に入れて冷凍庫で保存します。
▶冷凍みかんの食べ方(解凍)
自然解凍がおすすめです。28度くらいの室温であれば5分ほど置いておくとほどよく解凍されます。電子レンジで数十秒温める方法もありますが、解凍にむらがあるため自然解凍の方がおすすめです。また、水に少しつけてやわらかくなったら食べるのもよいでしょう。
おいしいみかんの見極め方
みかんは縦方向に成長をし、旬を迎えて甘味が増してくるにつれて平べったい形になってきます。扁平した、おしりの部分が少し凹んでいるものは甘味が進んでいるみかんです。
濃いオレンジ色をしたみかんは熟成しているため甘く、色が薄いものは味が薄いことが多いでしょう。太い幹になったみかんは大味になりやすいので、ヘタの切り口が小さいもののほうがよいでしょう。皮が薄く、表面がデコボコしているものはキクみかん言って、甘いのが特徴です。