「チャーハン」「焼き飯」「ピラフ」の明確な違いをご存知ですか?確かに味は似ていますが、実は作り方に大きな違いがあるんです。今回は3つの料理の違いを詳しく調べました!食事にまつわる豆知識は話題のネタにもなりますよ。
きう
チャーハンと焼き飯、ピラフは違う?
チャーハン、焼き飯、ピラフ……と、どれも似ている料理なのに呼び方がいくつかあるのを、疑問に感じたことはないですか?3つともお米と具材を炒めるという共通点はあるものの、実は明確に違いがあるんです。今回は、そんなみなさんの疑問を解決するべく、チャーハン、焼き飯、ピラフの違いをご紹介していきます。
そもそもチャーハンって?
家庭料理のひとつになっているチャーハン。幼いころにお家で食べた思い出がある人も、多いのではないでしょうか。
チャーハンは中国発祥で、お米と卵、野菜や肉類などを一緒に炒める料理です。あっさりとした味付けで、お子さんから大人まで人気のひと品。日本では一般的にお箸でお米料理を食べますが、パラパラとしたチャーハンにはスプーンやレンゲを使います。
チャーハンの歴史
チャーハンは中国の歴史とともにある料理です。その発祥は古く、7世紀前後の中国ではすでに食べられていた記録があるといいます。当時の技術の発達により、おいしいチャーハン作りにかかせない竃と鉄製品が生まれ、チャーハンは広まりました。
そもそも焼き飯って?
「焼き飯」は関東圏の人には馴染みの薄い言葉かもしれません。どちらかというと関西で親しまれている料理です。関西の中華料理屋では、チャーハンよりも焼き飯のほうが多く提供されているといいます。具材はチャーハンと同じで、お米や卵、ハムやソーセージなどの肉類、野菜などです。いったい、チャーハンとの違いはどこにあるのでしょうか。
チャーハンと焼き飯の違いとは
調理法の違い
チャーハンと焼き飯の違い。それはズバリ「卵」を入れる順番です。一般的に、チャーハンは具材や卵を先に炒めてからお米を炒めます。一方の焼き飯では、お米を炒めてから卵や具材を加えます。調理するとき卵をお米の炒める前か後どちらに入れるかによって、チャーハンと焼き飯に分けられるんですね。
提供するお店の違い
提供されるお店にも違いがあります。中国生まれのチャーハンは中華料理店で出されますが、焼き飯は中華料理店だけではなく喫茶店でも食べられるといいます。ほかにも、チャーハンはフライパンで、焼き飯は鉄板で作る違いがあります。
関西の味!焼き飯
先ほど述べたように、焼き飯は関西で広く知られています。関西の人が関東に来ると焼き飯がお店で売られてないのに驚く、なんてこともあるそうです。
焼き飯が鉄板で作られるのは、関西の食事文化がルーツです。関西名物のお好み焼きやたこ焼きには、鉄板を使いますよね?焼き飯はその関西の流れを受けたので、鉄板で調理されるといいます。
ソース焼き飯なんて料理も
焼き飯にはあっさりとした塩味のほかに、コクのある「ソース焼き飯」なんて料理もあるんです。身近にある食材で簡単にできるので、ご自宅で作ってみてはいかがでしょうか。
フライパンにご飯、ソーセージや玉ねぎなどの具材、ソースを加え炒めます。仕上げに卵を加えれば完成。ソースの香りが食欲をそそるひと品です。冷凍にしてあるご飯をおいしく食べたいときにもぴったりです。
チャーハン、ピラフの違いはお米⁉︎
チャーハンは前に述べたように、中国発祥で炊いたお米と卵、野菜、肉類を炒めた料理です。中華料理屋だけではなく、家庭料理としても親しまれています。
一方のピラフはトルコの料理です。本場では、生の硬いお米と野菜や肉類などをスープで炊きます。日本では、既に炊いたお米を使ってピラフを提供するお店が多いそうです。チャーハンには卵はかかせませんが、ピラフには必ず使うとは限りません。
チャーハンとピラフの共通点
チャーハンとピラフの共通点はズバリお米をメインに使う点にあるといえるでしょう。お米をおかずのお供としてではなく、メインのひと品として食卓に出されます。さらに2つの料理とも、同じルーツを持つんです。
チャーハン、ピラフのルーツは古代インド!
中国、トルコと発祥地は異なるものの、似たもの同士のチャーハンとピラフ。というのも、実は2つの料理のルーツは同じだといいます。それは「プラーカ」という、お米をお肉の煮汁で炊いたあとに、使用したお肉と炒める古代インド料理です。
このプラーカがトルコに伝わりピラフとなり、中国ではチャーハンとなりました。古代の料理が時代とともにアレンジされ、現在のチャーハンやピラフがあるのですね。