ひとくちに牛肉と言ってもたくさん種類がありますよね。今回は数ある牛肉のなかでも最もブームになっている品種の内のひとつ「アンガス牛」についてご紹介します。アンガス牛、国産牛、黒毛和牛の違いやアンガス牛のおいしい食べ方なども教えちゃいますよ!
ニコライ
アンガス牛とは?
正式名称をアバディーン・アンガスとする「アンガス牛」。スコットランド東部にあるアバディーシャイア、アンガスの2つの州が原産地と言われており、アメリカを中心に世界で広範囲に生息しています。
日本においては、100年前の1916年にスコットランドから輸入されたものの、途絶えてしまいました。その後1961年にアメリカより輸入されて、今では北海道や岩手、青森で1500頭ほどになっているそうです。
BSE問題後に日本ではアメリカ牛の輸入を制限していましたが、近年では安全性も保障され、輸入が活発化。アンガス牛はその代表です。
アンガス牛の特徴
「アンガス牛」はやわらかい肉質が特徴的で、アンガス牛の出現により牛肉料理は煮込み料理からステーキのような焼き料理へと変遷していきました。
それに伴い、大手立ち食いステーキ店やファミリーレストランでもアンガス牛は盛んにふるまわれるように。ただし、肉質を柔らかくするために、牧草だけでなく大量の穀物飼料が必要となり、目安として1kg太らせるためには約8kgの飼料が使用されるようになりました。
そうした努力の甲斐あって、美味しく柔らかいアンガス牛が食べられるようになったんですね。
アンガス牛と赤身肉
現在日本では、大手牛丼・ハンバーガー・焼き肉・ステーキ店などで広く使用され、空前の赤身肉ブームとなっています。また、赤身肉は日々の食生活になじみ深い牛肉ともなっています。
特にここ数年で、「ステーキブーム」や「赤身肉ブーム」が到来してきており、外食チェーンがステーキ業態の出店に力を入れたり、スーパーの精肉売り場で希少部位を取り扱うなどの動きが広がってきています。
赤身肉ブームに支えられた昨今のアンガス牛人気は、大手飲食チェーンで積極的に展開されたのが始まりだったんですね。
日本におけるアンガス牛
日本におけるアンガス牛の発祥は、大正時代に山口県で和牛と交配してできた「無角防長種」にはじまります。昭和に入ってからは、さらに無角防長種との交配が進み、「無角和種」が作られることになりました。
アンガス牛の見た目の特徴としては、被毛は黒毛で角がないところにあります。
アンガス牛はイギリスのアバディーン州、アンガス州で在来牛を改良した小型の肉牛として誕生しました。西洋牛の中では最も肉質が良いとされている肉牛の代表的品種でもあるんですよ。
アンガス牛と国産牛の違い
「和牛」とは品種、「国産牛」とは産地を表しています。和牛と国産牛は同じではないんですね!
スーパーや生肉店で販売されている牛肉は、「和牛」「国産牛」「輸入牛」の3つに分類されます。
和牛は「黒毛和種」「褐色和種」「日本短角種」 「無角和種」の4品種と、これら4品種の交雑種を指します。 上記の品種であれば産地に関係なく「和牛」に分類されますが、外国で生産された和牛は「アメリカ産」など「外国産牛」として店頭表示されます。
日本国内において「和牛」という場合は、国産牛の中の品種を指します。和牛以外の国産牛にはアンガス牛をベースとした「アンガス種」などもあり、外国で産まれた牛であっても、日本国内での飼育期間が外国よりも長い牛は「国産牛」と表示されます。
アンガス牛の属する国産牛には、黒毛和種があります。黒毛牛は、黒毛和種とホルスタインなどが掛け合わされた交雑種で、「黒毛和牛」ではないんですよ! 和牛である場合は、必ず「黒毛和牛」や「黒毛和種」と「和」の字が入っているので、しっかりチェックしましょう。
こんなに厳密な違いがあるとは、驚きですね。
アンガス牛のおすすめの食べ方
アンガス牛のローストビーフ
「アンガス牛」の肉の旨味を楽しむ方法として、ローストビーフがおすすめです。
肉の味わいと食感を存分に楽しめますよ。
アンガス牛のタリアータ
「アンガス牛」をミディアムレア状態で存分に楽しむためには、タリアータが一番です。塩コショウで下味を付けてフライパンなどで焼くだけ!
アンガス牛の柔らかな肉質をシンプルに味わうことができる一品です。
アンガス牛のステーキ
「アンガス牛」を一番美味しく味わうには、なんと言ってもステーキが一番です。柔らかい肉質とジューシーな肉の味わいを存分に味わうことが出来ますよ。
こちらのレシピは、なんと炊飯器でステーキ肉の下準備をしています。
炊飯器に下味をつけたお肉が入った真空袋と熱湯を入れ、保温すること約1時間。あとは食べる直前に強火で両面に焼き目をつけたら完成です。
こうすることで、肉汁がたっぷりと出て、満足感もひとしお!ぜひお試しください。