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働く主婦の約半数が、世帯年収の減少を予測。コロナ禍に収入を維持するには?

節約・マネー

2020年は新型コロナウイルス問題に翻弄された1年でした。2021年は心機一転といきたいところですが、収束するにはまだ時間がかかりそうです。新しい生活様式での暮らしを求められるなか、今まで通りに仕事ができず、収入減の憂き目に遭っている人もいるのではないでしょうか。

2020年は新型コロナウイルス問題に翻弄された1年でした。2021年は心機一転といきたいところですが、収束するにはまだ時間がかかりそうです。新しい生活様式での暮らしを求められるなか、今まで通りに仕事ができず、収入減の憂き目に遭っている人もいるのではないでしょうか。

約半数の家庭で、2021年の世帯年収は昨年より減りそうと予測

しゅふJOB総研が「世帯年収の変化」をテーマとし、働く主婦層にアンケート調査を実施。2021年の世帯年収に変化があると思うか聞くと、「昨年より減りそう」という人が圧倒的に多く49.2%、「変わらなそう」という人が34%、「昨年より増えそう」と回答した人はわずか8.1%でした。

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出典:しゅふJOB総研「世帯年収の変化に関する調査」

年代別に見てみると「昨年より増えそう」という回答は30代以下が多く21.9%、対して40代は7.6%、50代以上は5.5%にとどまりました。一般的に、年代が高くなるにつれて世帯年収も上昇する傾向があることから、比較的世帯年収が低いと思われる低年代世帯の方が、収入が増える機会が多くなるものと推察されます。
また、「昨年より減りそう」という回答は、30代以下が48.4%、40代が46.2%、50代以上が52.1%と、50代以上の世帯では過半数を超えました。「変わらなそう」という回答は、30代以下が18.8%なのに対し、40代が倍以上の39.8%、50代以上が32.1%となっています。

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出典:しゅふJOB総研「世帯年収の変化に関する調査」

妻が働きに出て家計を支え、世帯年収を増やす?

昨年よりも年収が増えそうと回答した人に理由を問うと「自分の収入が増える見込み」という回答が半数を超え54%、「生計をともにする人の収入が増える見込み」の人が28%、「自分も生計をともにする人も収入が増える見込み」という人が16%でした。

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出典:しゅふJOB総研「世帯年収の変化に関する調査」

具体的な理由としては

・昨年からアルバイトをし始めた(50代:パート/アルバイト:100万円)
・昨年までは扶養内で働いていたが、今年はWワークをして仕事を増やそうと考えている(40代:パート/アルバイト:100万円)
・コロナでいつ雇用が打ち切られるかわからない為、多少無理してでも働けるうちは労働時間を増やすなどして蓄えたい(20代:パート/アルバイト:20万円)
・夫がほぼ在宅勤務になった為、私が子供たちのために午後に家にいる必要があまりなくなった。なので、短時間短日数勤務の仕事に出られるようになった(30代:派遣社員:30万円)
・転職のため収入増。また、育児のため時短勤務でしたが、コロナの影響による一時的な在宅勤務により、在宅勤務時限定ですがフルタイムでの就業が可能になり、その分収入も増える見込み(30代:正社員:80万円)

など、妻が働きに出て家計を支えるという回答が相次ぎました。

新型コロナによる収入減により、世帯年収が減少すると予測

昨年よりも年収が減りそうと回答した人にも理由を聞いたところ「自分も生計をともにする人も収入が減る見込み」という人が最も多く36.5%、「自分の収入が減る見込み」という人が31.6%、「生計をともにする人の収入が減る見込み」の人が28.9%でした。

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出典:しゅふJOB総研「世帯年収の変化に関する調査」

具体的な理由としては

・私が働ける場所がないので、世帯年収は減るだろう(40代:今は働いていない:50万円)
・コロナで出勤日数が減った(50代:契約社員:10万円)
・私の収入がコロナ以降半分以下になって戻る見込みがない(40代:SOHO/在宅ワーク:50万円)
・収入が減り在宅勤務等で、光熱費が増えて辛い(50代:契約社員:10万円)
・退職に伴い大幅な収入減だが、再就職活動を積極的に進めたい社会環境ではない(40代:今は働いていない:500万円)

など、新型コロナウイルスの感染拡大による収入減や再就職の難しさを訴える回答や

・大黒柱の夫の収入が減ったうえ、物価は下がらない。仕方なく妻の私が働かないとならないが、年齢だけで雇用を断られる。さらに「主婦」と言うだけで時給も安い。もっと50代の雇用を増やして欲しい(50代:派遣社員:50万円)

という悲痛な声も聞こえてきました。

2021年の世帯年収が減りそうな家庭の予想額は、平均107万円

具体的に、世帯年収にどのくらいの増減があると見込んでいるのでしょうか。世帯年収が2020年より「増えそう」または「減りそう」と回答した人に、具体的な金額を記載してもらい、その値の上下それぞれ5%ずつを除いてから平均額を算出しました。世帯年収が昨年より増えると予想した人は平均73万円のプラス、減少すると予想した人は平均107万円のマイナスを予測しているようです。

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出典:しゅふJOB総研「世帯年収の変化に関する調査」

まとめ

2021年はまだ、始まったばかり。新型コロナウイルス感染拡大の影響による収入減や仕事環境の変化など、先の見通しが立たず不安を抱えている家庭も多いと思います。今回の調査結果を参考に、自身の家庭では年収がどのように変化しそうか、収入減の見通しであれば、どのように補填すればよいか、これを機に考えてみてはいかがでしょうか。

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