パックのまま冷凍→(✕)
手間がかからないのでやってしまいがちなパックのまま冷凍ですが、「肉の水分が蒸発しやすく、冷凍焼けしやすく品質劣化は一番早いです。一気に解凍しないといけないため、全部使いきらないといけない点も不便です。
ラップに小分けにして冷凍→(△)
パックのまま冷凍するよりひと手間加えて、ラップに小分けしてから冷凍する方法は、使う分ずつ使えるメリットはあるものの、挽き肉は表面積が大きいため、解凍する際ドリップ(臭み)が出やすいです。また、そのまま加熱すると、肉同士もくっついて塊になりやすく注意が必要です。
下味をつけて、ラップに小分けにして冷凍→(◯)
焼き肉のたれなどの調味料で下味をつけることにより、肉の水分蒸発は防ぐことができます。使うときには加熱調理が必要です。加熱するとフワッとした食感になります。
味付けし加熱したものを冷凍→(◎)
最もおすすめなのは味付けし、加熱したものを冷凍する方法です。炒めてから冷凍保存するとドリップも出ないですし、すでに加熱してあるため、時短で調理に使えます。生と比較して加熱してある分日持ちがします。
このようにお肉を冷凍する際には、下味をつけてから冷凍する。冷凍する際には急速冷凍、ゆっくり解凍をする。ひき肉は冷凍焼けしやすいので味付け調理してから冷凍することなどをぜひ覚えておきましょう。今まで買ってそのまま冷凍していた方は、ひと手間かけたおいしいお肉で食事を楽しんでくださいね。
教えてくれたのは……エバラ食品工業株式会社 コミュニケーション部 菊岡裕子さん
管理栄養士/フードコーディネーター1級/お肉検定1級。2006年エバラ食品工業株式会社入社。マーケティング部にてメニュー開発を約10年間担当。 2016年商品開発部にて「プチッとごはんズ」を開発。2018年コミュニケーション部にてメニュー開発を担当。