気付けば貯蓄がないまま40代に突入してしまった…という方はいませんか? 今回は、家計簿・家計管理アドバイザーのあきが「40代からできる貯金生活のコツ」を紹介していきます。
40代で貯蓄がない人の割合は?
「貯蓄はした方がいいとは思っていても、なかなかできない」「どこから貯蓄を始めたらいいか分からない」など、40代の貯蓄に関する悩みは様々です。
「家計の金融行動に関する世論調査(2020年)」によると、金融資産を保有していない単身世帯は全体の36.2%、二人以上世帯の金融資産非保有世帯は16.1%となっています。金融資産があっても、100万円未満の単身世帯は17.2%、二人以上世帯は6.1%です。
金融資産を保有していない、あっても100万円未満を合わせると、単身世帯では53.4%、二人以上世帯では22.2%がほとんど貯蓄がないことになります。
引用元:家計の金融行動に関する世論調査
40代からできる貯金生活
上記の調査によれば、単身世帯だと約2人に1人、2人以上世帯でも約4.5人に1人は貯蓄がほとんどない状況です。
では、実際に40代で貯蓄がない場合はどのようなことに気を付ければよいでしょうか。
私が考える40代に実践してほしい貯金生活は以下の4つです。
ひとつずつ詳しく解説していきますね。
1:固定費を徹底的に見直す
40代は、子どもがいれば教育費など、20代の頃に比べて全体的に固定費が高い傾向があります。
マイホーム、生命保険、ローンなど、社会人になってから徐々に増やしてきた支払いがいろいろと重なりやすい時期でもあります。
また、美容院では以前はカットだけだったものが白髪染めが必要になったり、老後ほどはかからないまでも医療費がかかるようになったり、整体などで体の調子を整えてもらったりと、20代の頃より体のメンテナンスや美容にもお金がかかってきます。
40代で貯蓄ができない方は、知らず知らずのうちに固定費が高くなりすぎている可能性があります。
少しでも減らせる支出がないかまずは見直しましょう。
子どもがアルバイトをしているなら、小遣いを渡すのをやめたり、携帯電話の料金はアルバイト代から支払ってもらうなど、子どもに自分の支出の一部を負担させることも社会勉強の一環になります。
2:返済が終わるものがないか見直す
40代は様々なローンを抱えやすい年代ですが、同時に支払いが終わるものもいくつか出てくる時期でもあります。
例えば、子どもが小さいうちからかけていた学資保険などは、そろそろ満期が近づいているかもしれません。車のローンなど、いくつかのローンの支払いも数年内に終わるかもしれません。
いつまでに何のローンが終わるのかよく把握していない人も多いのですが、一度確認してみましょう。
3:安易なローンを組まない
住宅ローンに教育費と、ただでさえ毎月の支払いだけで家計が苦しくなりやすい40代。家計が苦しいからと言って安易なローンを組んでしまうと、年を取るごとに家計がさらに苦しくなりやすいものです。
例えば、子どもを大学に行かせるための貯蓄がない場合、教育ローンなどを検討する人も多いものです。
文部科学省の「平成30年度子どもの学習費調査」、「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によれば、国立大学の学費は81万7800円(授業料53万5800円 入学金(初年度)28万2000円)、私立大学の学費は133万6033円(授業料 90万4146円 入学金(初年度)24万9985円 施設整備費18万1902円)です。
私立大学に4年間通うと、約460万円の学費がかかることになりますから、すべてをローンにすると莫大な借金を背負ってしまうことになります。子どもが2人いれば920万円、3人いれば1380万円の学費がかかることになり、大きな負担になります。住宅ローン、車のローン、教育費ローンと、複数のローンが重なりすぎてしまうことで破産してしまう人もいます。
学費のローンを組む前に、できるだけ車のローンは支払い終えておく、教育ローンの融資額をできるだけ少ない金額にできるようにあらかじめ貯蓄をしておくなど、家計全体のバランスを考えましょう。