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「疲れているのにうまく眠れない」調査で分かった原因は「寝る前に過ごす部屋の温度」だった

ライフスタイル

朝起きて「なんだかすっきりしない」「疲れが取れない!」なんてことありませんか? 日頃の睡眠に不満がある人が9割を超える、なんてデータもあるんです。私たちが健康的に活動していくためには、質のいい睡眠が欠かせません。そんな質のいい睡眠を得るための大切なヒントをご紹介していきます。

9割以上の人が今の睡眠に不満!

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株式会社フジ医療器が全国の男女6,457名を対象に睡眠に関する調査を行ったところ、94.8%が「睡眠に不満がある」と回答しています。直近4年間の調査を比較してみても、増加傾向にあるのだとか。

不満に感じてることとは?

1位「寝ても疲れがとれない」(17.3%)
2位「何度か目が覚める」(13.9%)
3位「トイレが近い」(9.7%)
4位「朝すっきりと起きられない」(9.5%)
5位「眠りが浅い」(9.5%)

とくに男性は「トイレが近い」が多く、女性に目立ったのは「寝ても疲れが取れない」、「朝すっきりと起きられない」という回答でした。さらに上記以外の回答として「肩や腰など体が痛くなる」も多く、睡眠中の体勢によって肩や腰などの負荷がかかって痛み、快眠の妨げになっていることがわかりました。

良質な睡眠を得られない原因は?

その睡眠に不満を抱えることになってしまう原因とはいったい何なのでしょうか。
調査によると、「身体的な疲れ」が20.4%、「精神的な疲れ」が38.7%、「どちらも同じくらい」が38.0%という結果になり、睡眠への悪影響は精神的なものによると感じている人が多いことがわかります。

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1位「ストレス」(54.7%)
2位「加齢」(37.2%)
3位「手足の冷え」(21.9%)
4位「人間関係の疲れ」(17.5%)
5位「枕」(15.3%)

性別間での特長は、「手足の冷え」と「子どもの世話」が女性の回答数が多く、男性は「加齢」による影響が大きいことがわかります。そして男女ともに一番多かったのが「ストレス」。年々増加傾向にあり、半数以上の人が睡眠の質が下がっている原因と捉えているようです。

理想は8時間寝たい!

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理想の睡眠時間について半分の人が「8時間」(50.5%)、8時間以上の睡眠が理想とする人はトータル60%に及ぶにもかかわらず、平日の平均睡眠時間を聞いたところ、最も回答数が多かったのは「6時間」(35.7%)で、約6割が6時間以下の短い睡眠時間であることがわかりました。実際に理想の8時間の睡眠をとることができている人は11.1%、このことから、理想の睡眠時間の確保が難しいことがわかります。

快眠のためにやってることランキング

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1位「入浴をする」
2位「あたたかい飲み物を飲む」
3位「ストレッチをする」
4位「何もしていない」
5位「マッサージをする」

体を温めたり、ほぐしたりすることを習慣化してよい眠りをとろうとしている人が多いことがわかる一方、睡眠環境を整えることも大切です。快適な枕、掛布団・毛布、敷布団・ベッド、マットレス、寝間着をつかうことで実際に快眠を得られている人が多く、睡眠環境の改善が快眠への近道であるといえるかもしれません。

冬の睡眠に影響するのは寒さ?

一般的に、暑くて寝苦しい夏よりも、冬の方が睡眠の悩みが少ない季節と言われています。ですが、自覚がなくても、寝室が寒いと自律神経系に支障をきたすとも言われており、知らず知らずのうちに睡眠の質が下がっているかもしれません。
冬の睡眠の悩みとして多いのが、手足が寒くて眠りづらいなど、寝つきに関わるものです。では、どうしたら寝つきをよくすることができるのでしょうか。
前項のとおり、いい睡眠をとるために、ベッドや布団、枕、寝間着など睡眠環境を整えることが大切で東京ガス都市生活研究所の行った調査でも冬に睡眠の質を高めるために「寝室の環境を整える」と回答した人が82%と最も多く、暖かい布団や湯たんぽを使う、足を冷やさないように注意する、お風呂に入るといった策をとっていることがわかりました。

東京ガス都市生活研究所

リビングの寒さが入眠時間に影響

多くの人が寝室の環境を整えることなどの対策をとっている中、驚くべきことに、最新の知見では、寝室だけでなく、寝る前に過ごす【居間(リビング)の温度】が寝つきに影響することが分かってきました。

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出典:国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査「住宅の断熱化と居住者の
健康への影響に関する全国調査第4回中間報告会報告書」をもとに東京ガスで作成

国土交通省が約4千人に対して実施したスマートウェルネス住宅等推進調査によれば、入眠に時間がかかる人ほど、就寝前に過ごす居間(リビング)の室温が低いという結果が得られています。
就寝中の寝室の温度よりも就寝前のリビングの温度に大きく影響を受けることは驚くべきことですが、どう対策しても寝つきの悪さが気になる人はリビングを暖かくして過ごすようにしましょう。

就寝前のリビングが寒いと睡眠障害の発症率を1.4倍も助長すると言われています。そして、就寝前のリビングを暖めることにより、睡眠の質が改善するだけでなく、高齢期に多い夜間頻尿や尿漏れなどのいわゆる過活動膀胱症状も改善するとのこと。夜に目覚めてしまったり、暗い中での移動で転倒するなどの心配やリスクも軽減するのではないでしょうか。
(国土交通省スマートウェルネス住宅等推進事業調査による)

リビングも寝室も18℃以上に

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