仕事でもプライベートの友達関係でも、人間関係をめんどくさいと思う時はありますよね。今回は心理カウンセラーの沼田みえ子さんに、人間関係がめんどくさいと思う理由や心理に加え、めんどくさい時の対処法とNG言動まで教えてもらいました。
「人間関係がめんどくさい!」と感じる機会は多いもの。転職理由としても人間関係の問題を挙げる人は多く、私たちの悩みの種の1つといえるでしょう。
今回は、人間関係がめんどくさいと思う理由や心理、めんどくさいと思った時の対処法とNG言動を詳しく解説します。
人間関係がめんどくさいと思うのはどんな時?
仕事でもプライペートでも、「人間関係がめんどくさい」と感じる時はあります。具体的に挙げていきますね。
(1)機嫌を取らないといけない時
周囲の機嫌を取らないといけない時は「めんどくさい」と感じやすいです。
特に、職場で上司がいる場合、あなたは評価される立場でしょう。その評価は待遇に関わりますし、仕事内容にも影響を与えかねません。なので、少なからず、その上司の機嫌を取らざるを得なくなり、めんどくさくなることも多いでしょう。
(2)嫉妬された時
職場では少なからず「評価」が伴います。そして「評価」には必ず「競争」が関わってきます。「競争」には必ず「優劣」がついて回るので、劣等感を感じた人たちから嫉妬を受けることがあります。
プライベートでも「あなたはきれいでいいな」「すてきな彼氏がいていいな」などと嫉妬されたりしますよね。
このような嫉妬は攻撃の感情。多くの人は攻撃されたくないので、嫉妬されると「めんどくさい」と感じやすいものです。
(3)愚痴を聞かされている時
愚痴を聞くという状況は、共感を求められている状況です。つまり一方的に「私の気持ちを否定せず受け止めてね」という欲求を押し付けられているともいえます。それが長時間にわたると、「めんどくさい」と感じやすいでしょう。
(4)グループ行動を強いられる時
1人で行動するのが好きだったり、苦ではない人の場合、グループ行動を強いられる時も「めんどくさい」と思うでしょう。
最近はSNSの発達で、家にいても関係性を縛られやすい状況下にあります。例えばグループLINEで、皆が素早い反応をしている場合、たとえ忙しくても足並みをそろえるためにやりとりを優先しなければならず「めんどくさい」と感じるのではないでしょうか。
(5)マウントを取られた時
「私の彼ってこんなすごい仕事をしているの!」や「頼まれることが多い私と違って暇でうらやましい」など、マウントを取られた時も、「めんどくさいな」と感じやすくなります。
人間関係がめんどくさいと思う理由と心理
「人間関係がめんどくさい」と思う理由は、心理学的にちゃんとあります。ここでは、よくある理由を解説します。
(1)我慢しないといけないから
人は孤独が怖いものです。グループから排除されたくない、自分が嫌われたくない、という思いを抱える心理が少なからずあります。そのために自分の言動を抑えて我慢することが増え、人付き合いを「めんどくさい」と感じやすくなります。
また、前述した通り、職場ではどうしても「評価」がついて回ります。この評価は上司が行うことがほとんど。よほどウマの合う上司でない限り、評価を受けるために我慢が生まれることも十分あり得ます。
(2)相手に合わせないといけないから
職場など、さまざまな人が共に何かをするために集まっているところに所属している場合、その誰もが育ってきた中で培ってきた価値観を持っているので、気が合わなかったりウマが合わない人もいるでしょう。
ですが、付き合う人を選べず、相手に合わせなければいけないことも。そうなると「めんどくさい」と感じるでしょう。