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[親子スマホ講座4]親のあなたは知らないとヤバい……。危険から身を守る“SNSの基本ルール5つ”

ライフスタイル

スマートフォンを持って便利な事として実感できるのが、インターネットとSNSの活用ではないでしょうか。そこで今回は、すでにSNSを利用している大人もこれからSNSを始める子どもも、ぜひ注意してもらいたいSNSの作法について、いまどきのスマホやネット事情に詳しいITジャーナリスト・鈴木朋子さんに詳しく伺いました。

そもそもSNSとは? なにが怖いの?

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SNSとは英語で「Social Networking Service」の頭文字をとった呼び方。インターネットを介したコミュニケーションサービスのことを指します。

新たなつながりを生み出したり、懐かしい人と再会したり、自分の思いを発信したりと、現代人の生活の中で、すっかり身近な存在となっています。一言でSNSと言っても多種多様。Facebookやtwitter、LINE、Instagramなどが代表的なものとして挙げられ、そのほか若年層に人気で動画に特化したTikTok、音声SNSの先駆けとして有名になったClubhouseなども強い支持を受けています。メッセージのやりとりのほかに写真・動画の共有や受け渡し、近況報告、情報の提供の発信、情報収集などが手軽にできて、プライベートからビジネスシーンまで、幅広く利用されているのが特徴です。

その反面、顔の見えない文章のやりとりなどは、リアルな友人・知人であっても勘違いや誤解が生まれやすいもの。さらに、知り合いではない人とコンタクトが取る場合や、広く情報を発信する場合は、さまざまなことに配慮しないとトラブルに巻き込まれる恐れもあります。重大な失敗があってから後悔することがないようにSNSでの基本的な作法について理解しておきましょう

1 言葉づかい

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ニュアンスを正しく伝える工夫を!

SNSは顔の見えないコミュニケーションが主体です。送信ボタンや投稿ボタンを押す前に、自分が作成した文章を必ず見直してみてください。普段の会話だと表情や話し方など、言葉以外の情報が視覚で入り、感情が読みとれますが「文字だけになると、言葉足らずになったり、冷たく感じたり、ニュアンスが伝わらないなどから勘違いが起こりがちです」とITジャーナリストの鈴木朋子さん。
(例)
〇〇ちゃんってかわいくない?(褒めている)
〇〇ちゃんってかわいくない(悪口に聞こえる)

文末に「?」をつけ忘れただけでも意味合いが変わり、伝えたかったことと違う捉え方をされてしまったことで、一方的にグループから外されてしまうなんてことも起こり得ます。正しく自分の思いが伝わるように、記号やスタンプ、顔文字などを上手に使ってください。

攻撃的になっていないか

SNSでは実際には顔見知りではない人と言葉を交わすことも出てくるかもしれません。顔が見えないからと言って、自分を大きく見せて、攻撃的な言葉を使ったり無礼に振る舞ったりする人がいますが、本当の日常生活で初対面の人などと話すようなときに、こんな態度をとりますか? SNS上だとしても、実社会と同様に礼儀を守って、コミュニケーションを楽しみましょう。もし、自分の子どもが普段の生活から言葉が乱れているのだとしたら、それはぜひ注意してください。

音声SNSも要注意!

2021年2月ごろから日本でも話題となった音声SNSのClubhouse。招待制で登録ができ、2名しか招待できないという特別感もあって、iPhoneユーザーの間で爆発的に広がりました。Clubhouse以外にも有名なところだとTwitter社がまもなく「スペース」という音声SNSサービスをリリース予定。「音声SNSは今後ますます注目されてくるサービス。それに伴って使い方にも注意が必要です」と鈴木さんは呼びかけます。文章のやりとりとは違い、実際の会話になることから、個人情報など口が滑らせてしまうことも。さらに冷静に考えてる間がないことから、会話がヒートアップしやすく、ケンカに発展することも。音声SNSは記録を残してはいけない規約にはなっていますが、それぞれが録音していないとは限りません。実社会や通常のSNS同様に、礼儀やマナーを守って利用しましょう。

2 炎上のもとにならないかどうか

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SNSの発信をもとに、火に油が注がれるように「炎上」と呼ばれる大論争や誹謗中傷、風評被害が発生することが多発しています。数年前には、アルバイト店員の不衛生な悪ふざけを投稿したSNSが炎上して話題になりました。そういった企業がらみの炎上も大きな社会問題になりましたが、個人の発信がもとで起こる炎上も、中には被害者が自ら命を立つ事件にまで発展するなど、大きな問題となっています。
倫理的に問題がある発信はもちろん炎上のもとですが、鈴木さんが要注意な話題としてあげるのが「政治がらみ・宗教の話題」。個人個人にそれぞれの意見や主張があり、確固たる正解があるものでもない話題が炎上しやすい話題とも言えます。「とくに今は、コロナ禍で不安やストレスを抱えた人が多く、炎上させたくて、あえてネタを探している人もいます。今だったら、ウイルス、マスクなどワクチンなどそういった話題も火種になりやすいかもしれません」と鈴木さんは言います。どんな発言が炎上のもとになるかわかりません。SNSでは、自分とは価値観の違う人たちもあなたの発言を見ています。そして、発信した情報は簡単に拡散されたり、保存されたりすることで、世の中から消すことができません。投稿者の個人情報も暴かれてしまうリスクもあるため、投稿ボタンを押す前に、問題がないかもう一度考えてみましょう。

ネット上にはデマがいっぱい!

3 デマに踊らされない

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誰でも手軽に情報発信できることから、中には間違った情報、いわゆるデマが横行しているのもネットの世界です。数年前には「ライオンが逃げた」という情報を多くの人が信じたことにより注意喚起のために拡散し、あとでデマと判明したことがありました。このような確信犯的なデマは以前より少なくなったようですが、最近では「お湯を飲めばコロナウイルス予防になる」といった情報が話題になりました。もともと発信している本人は、それを信じ、親切心から発信していて、その投稿を見た多くの人が「誰かに教えなきゃ」と正義感でさらに拡散させるケースが多いようです。
鈴木さんは「そういった情報というのはSNS上で一気に広がり話題になりますが、少し待っていれば誰かが検証してくれたりして、正しい情報が回ってくることがほとんど」と言います。反射的にリツイート(拡散)するのではなく、まずは注意深く真実を見極め、冷静に対処しましょう。

4 個人情報を晒さない

スマホの向こう側にいるのは、仲のいい友人だけではありません。不特定多数の人が、自分の発信した投稿、プロフィール、画像や動画を見ていることを忘れないようにしましょう。顔写真を見て目をつけられて、さかのぼって投稿を詳しく調べられたら、学校や最寄り駅が簡単にわかったことをきっかけに、待ち伏せ被害や最悪なケースだと性犯罪に及んでしまうケースも少なくありません。
投稿した文章だけでなく、画像にはさまざまな情報をたくさん散りばめられています。着ている制服で学校がわかってしまいますし、電信柱の住所、お店の看板、風景だけでもgoogle mapのストリートビューで簡単に特定されてしまいます。今はカメラの性能が高まり、瞳に映る風景やピースサインから指紋が判別されることもあるとか。直接、個人情報を書かなくても、過去の投稿や友人の投稿を組み合わせて考えれば、特定されてしまうこともあるので気をつけましょう。そして、意外と見落としがちなのが動画です。動いているため、わかりにくいですが、静止することで読みとれる情報もたくさん潜んでいます。必ず画像・動画を細かくチェックをしてからアップしましょう。

友人らのプライバシーにも配慮

さらに、友人や知り合いの子どもなどと撮った写真をSNSに挙げるのも要注意! 本人の了承を得るか、顔がわからないようにスタンプ処理をするなど、プライバシーの配慮を忘れずに。
そして、「うっかり個人情報を漏らしてしまいがちなのがコメント欄」と鈴木さんは指摘します。投稿に対するコメントで「●●ちゃん大きくなったね。もうすぐ入学かな」なんて書きこんでしまえば、その人の子どもの名前とおおよその年齢がわかってしまいます。投稿と違って投稿者と自分の会話だと錯覚してしまって、気が緩みがちですが、多くの人がその会話をみていることを忘れてはいけません。

5 誹謗中傷をしない

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誰かを陥れるような書き込みをすることは、違反行為。たいていのSNSは規約の中で誹謗中傷を禁止しています。「ネットなら誰が書いたかわからない」と勘違いしている人もいますが、警察が動くような事件だけでなく、過去のさまざまな情報から書き込んだ本人が特定できてしまうことも数多くあります。実社会でもネットでも、やってはいけない行為は変わりません。自分にとって都合が悪い人や情報を排除するのではなく、上手にやり過ごしましょう

また、誰かが投稿した誹謗中傷などをリツイートすることもやめてください。リツイートした人もその誹謗中傷に加担していることになると、実際の裁判で判決が下されたケースがあります。話題になっているからといって、安易な気持ちでリツイートや引用ツイートはしないでください。

>>併せて読みたい:「SNSが原因で学校前に待ち伏せ被害!?」子どもに忍び寄るスマホの危険性3つ

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