無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[着飾る恋]価値観が真逆のタイプと付き合う時の心得

エンタメ

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、TBS火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』を毎週考察&展開予想するコラムです。今の日本人の生き方、価値観に一石を投じてくれそうな本作で、真柴くるみ(川口春奈)と藤野駿(横浜流星)が繰り広げる”うちキュン”はどう展開されるのか!?

※このコラムには『着飾る恋には理由があって』エピソード第5話までのネタバレが含まれます。

picture

(C)TBS

とうとう付き合い始めた真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)。ラブラブの回かと思いきや、陽ちゃんの相談者とのひと騒動からの、ボリショイサーカスもびっくりアクロバティックなキス。

そして、ドリームハウスが完全体に進化! など今回も目が離せません!

女をズブズブにハマらせる沼系男・陽ちゃん

picture

(C)TBS

以前のコラムでも陽ちゃん(丸山隆平)について述べましたが、やはり彼は女をズブズブにハマらせる系の男でしたね。根っからの善人。優しすぎるくらい優しいから、自分を犠牲にしてでも他人の気持ちや義理を優先するタイプ。

今回は、オンライン相談のお客さまだった舟木さん(黒川智花)がストーカー化して暴走。同居人のはとこと聞いていた駿の出店場所を特定し、「陽ちゃんを呼べ!」と脅してキッチンカーに数時間立てこもり、その上感情的になり車を発進してビルの壁に激突しそうになるという大騒動に。

間一髪でブレーキをかけ事なきを得ましたが、一歩間違えていれば駿のキッチンカーや建物の壁は破損、舟木さん自身も怪我をしていた可能性も。

駿や真柴まで巻き込んだ挙句、先に述べたような大事故に発展しかねない状況を前にしたら、普通は「危ないことをするな!」「関係ない人まで巻き込んで迷惑を掛けるな!」と動揺して激昂してしまいそうですよね。

しかし、陽ちゃんはこんな状況でも「大丈夫? 怪我ない?」なんて、彼女が周りに掛けた迷惑そっちのけで心配し、落ち着いて優しい顔で言ってのけるのです。

picture

(C)TBS

これ以上舟木さんの感情を昂らせてはいけない、という計算もあるかもしれませんが彼の性格的には心からの心配が大きく占めているでしょう。

というか、好きな相手にここまで優しくされたら、もっともっと好きになってしまいません? 一度は「舟木さんと深い関係になれない」と断りを入れたのですから、ここは継続して相手のために演じてでも悪になってもらわないと気持ちが暴走してしまいます。

ましてや、オンライン相談でメンタルが落ちている女性相手にこの底なしの優しさで接していくわけなので、舟木さん以外にもどんどん依存してストーカー化する女性が続出してもおかしくない。陽ちゃんは、まさに“沼”的存在です。

国立博物館に展示されるべき仕草

出掛ける時に、彼女の方が準備に時間が掛かるのはあるあるですよね。そんな時、普通の彼氏ならただ準備が終わるのを待ったり、酷い時にはケンカになることもあったりするでしょう。

さて、最高の彼氏のお手本・駿の場合はというと、まだ真柴の準備に時間が掛かるとみるや、待ち時間を活用してお散歩デートに持っていくオシャレなホットサンドをささっと作ってしまうという国宝級の振る舞いを我々に見せてくれました。

この振る舞いは直ちに国立博物館に「すばらしい彼氏の仕草」として展示されるべきであり、日本国民全員がすばらしいこの行いを目の当たりにすることで男女交際の質が向上することが見込まれるので、日本の財産として早く管理していただきたいものです。

真逆は「相性が悪い」でもあり「補い合える」でもある

考え方も性格も価値観も正反対の駿と真柴。付き合うことになったものの、マイペースな駿に合わせようとして、真柴は不安と不満を溜め込んでいくことに。

そんな中、同じく真逆の性格がゆえに離婚に至った香子さん(夏川結衣)と元夫(生瀬勝久)のケンカを目の当たりにし、とても人ごととは思えず不安が一層掻き立てられてしまいます。

picture

(C)TBS

しかし舟木さん騒動で、違う考え方だからこそ自分に新しい気づきを与えてくれる駿との関係が、「正反対で合わない」ではなく「補い合い成長できる」ものだと気づき、不安ばかりに囚われず「相手を好きだ」という気持ちを一番に信じて付き合っていくことに決めたのでした。

お互いの価値観の擦り合わせって付き合い始めの一つのハードルですよね。連絡の頻度、予定の決め方、会う頻度、デートの過ごし方などなど。自分と違うことを「合わない」と考えるのか、違う価値観に触れ譲歩し合いながら取り入れていくことで「成長できる」と考えるか、自分の考え方次第。

私たちも、真柴の出した答えのような考え方で生きて行きたいものですね。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ