心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。
相談:結婚を約束したはずなのに……彼が妻子持ちでした
結婚を約束した彼に妻子がいることが分かりました。
30歳の誕生日から付き合いだした取引先の彼と半同棲で5年になります。彼はほぼ毎日私の家に帰ってきます。
彼が自分の家のように我が家に帰ってくるようになったときに「結婚しよう」と言われたのですが、いつするかなどの約束をしなかったのと、ほぼ結婚しているような状態だし、子どもができたら籍を入れるでいいか、と考えていました。
しかし、子どもができるようなことをしているにも関わらずまったくできないので、年齢も年齢なので不妊治療をしたいと思い、結婚も含め彼に決断を迫ったところすごく煮え切らない態度。
そしてなんと先日、奥さんだと名乗る方からお電話を頂きました。あまりに驚いて問い正したところ、奥さんと子どもが神戸にいて、彼は単身赴任で東京に出てきていたそうです。
家に帰るときは、私には「出張」と言っていました。
彼は「妻と別れて結婚しよう、カタをつける」と言われて謝られたのですが、奥さんからは私にも慰謝料を請求する、等と言われ、もうボロボロです。
彼は謝ってくれるものの、全然守ってくれませんし、養育費や慰謝料などでお財布が厳しい状況だそう。不妊治療なんてしている場合でもなさそうです。
彼への未練は正直ありますが、このまま彼との結婚のために別れさせて、彼の子どもを傷付けてまで欲しい未来が見えなくなっています。
しかし、彼と同じくらい居心地の良い人が今後あらわれるのか、私は今までモテたこともないですし、彼が初めての人なので、これを逃すと結婚も子どもも難しいかもと思ってしまうのです。
どうすればいいのでしょうか……
(36歳 神奈川県 ありんこ フリーランス)
うさこさんからのアドバイス:いつだって「心が先、現実が後」
そそそそそれは……大変ショックな出来事でしたね。
家族同然に暮らしていた彼ですもの。別の家族がいた……という事実に、どれほどびっくりされたことか。言葉を失います。
ただ、そんな出来事があっても、ありんこさんの目線は、彼を責めたり、ご自身を責めたりするところには向かわれず、ご自身の未来のほうを向かれていらっしゃるように見えて、そこがとっても素敵だなあと感じました。きっと芯の強い女性なのでしょうね。
さて、「どうすればいいのでしょうか」のことですが、彼の奥さまとの話し合いや慰謝料等に関する部分については専門外でお答えができませんので、私は心理カウンセラーとして、ありんこさんがこの先望む未来に向かって歩いていくための心のあり方についてお話をさせていただきますね。
一番大切なのは、ありんこさんがどうされたいか? ですよね。
ご相談文を読む限り、ありんこさんの未来への望みは、心を許せる居心地の良いパートナーとの間にお子様を授かり、家庭を築かれることのようです。
その未来を叶えていくために最も大切なことは、ありんこさんが書かれた下記の部分の想いを変えていくことです。
>しかし、彼と同じくらい居心地の良い人が今後あらわれるのか、私は今までモテたこともないですし、彼が初めての人なので、これを逃すと結婚も子どもも難しいかもと思ってしまうのです。
まずは、ここに書かれた内容について、いったん真っ白にしてみてください。
これまで自分に対して信じてきたことは一度すべて忘れて、
「もしも私が女性として魅力的で、何歳になっても、私を丸ごと愛してくれる素晴らしい人に出会い、人生を楽しんでいけるのだとしたら……」
こんなふうに考えてみてください。
さあ、もしもそんな人生を歩めるとしたら、ありんこさんは、どんな選択をされたいですか?
たとえば、「今までモテたこともない」と書かれていますが、ありんこさんにとって「モテる」とはどういうことでしょうか?
なりたい将来、自分の姿を否定しているのは「自分」かもしれませんよ
私は、女性にとっての「モテる」とは、「女性として大切にされること」と解釈しています。
恋愛では、彼との関係が初めてだったとしても、これまでありんこさんは、人生のいろんな場面で、女性として大切にされてきたのではないでしょうか。だって、こんなに短いご相談文を読んだだけでも、私に素敵だと思わせる方ですもの。
まわりの人がありんこさんのことを大切にしたいと思わなかったわけがありません。
ただ、まわりの人がどう思っていたとしても、「私は女性として大切にされない人だ」と自分のことを信じていると、それにふさわしい選択をして、それにふさわしい現実を作っていってしまいます。いつだって「心が先、現実が後」なんですね。