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[8/16〜8/22の運勢]8月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

野良のたましい

今週のかに座は、野趣と無法を組み合わせて、思いきり暴れ回っていこうとするような星回り。

「野ばくちや銭の中なるきりぎりす」は、作者・小林一茶が五十二歳頃の初秋に詠まれた句。「ばくち」とは、さいころでやる丁半ばくちのことを指しています。草むらとか竹藪の中だとか、とにかくそんな野性味溢れる博打を打っていれば、銭(ぜに)の中に「ぎす」だって混ざり込むもの。すなわち、「きりぎりす」が振られたサイコロの入ったツボ皿の中で、“ちょんぎーす”と鳴いているだろう、と。

人間と自然が一緒になって偶然と戯れている。作者はその様子を横から見ていて、野趣と無法の組み合わせぶりに大いに興奮していたし、楽しくて仕方なかった。掲句からは、作者のそんな呼吸の弾みが今にも伝わってくるようです。

あえて、掲句を詠んだ際の作者の心の声を勝手にかぶせてみれば、「なっちょいのちとあそんべーや」といったところでしょうか。あなたもまた、真面目に規則通り進めるだけじゃつまらない、と言わんばかりに、規定の手順や一般的なやり方からはずれた方向へなにかと進みたがるはず。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

累からおりる

今週のしし座は、それまでのしがらみや軋轢から解放されて、真っ逆さまに下へ落ちていくような星回り。

「陋巷(ろうこう)」とは、狭い路地、また俗世間のこと。「陋巷に生きる」と言えば似た言葉として「零落する」という言葉も挙げられますが、零落にはそれに伴う快楽があり、「陋巷に生きる」というのもそういう快楽をこそ追求していく生き方のひとつの型を言い表している訳です。

例えば、永井荷風は高名な小説家の身でありながら、自分をひけらかすより、巷のなかに身を隠し、江戸庶民の世界に身を浸そうとしました。とくに、最後は吐血して孤独死をするのですが、それは千葉・市川の小さな一軒家の六畳間で、脇には空になった一升瓶が転がっていたそうです。

長く生きていると社会的地位や肩書きがくっついてしまいますが、人間にはイカロスのようにどんどん高みへ登っていきたいという気持ちと、重心に引かれて下へ下へと降りていきたい気持ちの、両方があります。今のあなたの場合、後者の、何にも持たない生まれてきたときの自分に戻り、大地に還っていきたいという方向性が強まっているのだと言えるでしょう。自分の中にも眠っている、自然との深い互酬関係の中に自分を沈めていきたいところです。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

風に敏感になる

今週のおとめ座は、ちょっとした予兆から大きな物語を紡いでいこうとするような星回り。

「秋たつや何におどろく陰陽師」(与謝蕪村)で詠まれているのは、秋がたって風が変わり、天文や占いを司っていた役人(陰陽師)が驚いたという情景。

平安時代に編まれた『古今和歌集』の中に、藤原敏行の歌でよく知られているものがあります。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」。これは風の音で秋が来たと知る。目にはよく分からないけれど、季節の推移に何か異変を感得した、まさにその瞬間を捉えている訳ですが、掲句の場合は、またそれとも驚き方が違っています。

陰陽師が驚いたというのは、ただ夏が終わり秋という季節になっただけではなく、ここには何か政界の動きとか、世の中の怪しい雲行きがあるということで驚いている。風に敏感になるというのも、ただ物理的な意味だけでなく、いろいろな意味がある訳ですが、ここでは風向きや風の音から、これから起きることの予兆を読み取り、占っているのです。あなたも、自分が何に対して驚いているのかを自分なりの仕方で誰かに伝えていくことになるでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

力を抜いて視界をひらく

今週のてんびん座は、身の周りに溢れる恵みを、豊かに受けとっていける自分に戻っていこうとするような星回り。

「地球にやさしく」「環境を守らなければ」と呪文のように繰り返す人に限って、身の周りの自然から受けとることが可能な恵みを最初から過小評価しているか、見えないふりを決め込んで、みずからリアリティを貧しくしてしまっているのではないでしょうか。

要するに、彼らは都市というものを人間の手で作りあげられたつまらない人工物だと妄信しているだけで、地球に生かされて生きているということが見えていないのです。

例えば、大都市で二時間も雨がしっとり降れば、雨水はほぼ真水に近い状態で地上に到達し、不純物を含まない雨水であれば、二か月間は保存がきくようです。また、都市に降り注ぐきつい日差しは、ラジカセや小型テレビをしばらくの間使えるほどの電気量をもたらしてもくれ、簡単に自家発電することできるはず。あなたもまた、自分のこころや暮らしを豊かにしてくれるものをきっちりと見定め、みずから手に入れていく気概を持つべし。

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