今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
密やかな癒し
今週のみずがめ座は、肩書きの自分こそが、本当の自分であると改めて感じていくような星回り。
ドイツを代表する社会学者であるマックス・ウェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中で、「世俗内禁欲」ということを言っていました。これは宗教者が修道院の内側で禁欲するというのではなく、資本家が俗世のなかで商売を営みながら禁欲するということをそう呼んだのです。
つまり、自分の職業に励むのは、金銭的欲求やぜいたくのためではなく、神の思し召しにかなうためであり、そうして真面目に働いていくことで人は救われるのだ、と。しかし、そうした立派な職業倫理について述べた彼自身は、決してその枠内にとどまる人間だった訳ではなく、ある時期に精神異常をきたし、オカルトに走ったこともありました。
おそらく、自分の主張した倫理的な職業人としての“仮の世界”とは別に、ただの人間として在れるような“真の世界”が別にあるとどこかで感じていたのではないでしょうか。あなたもまた、むしろそういうものを打ち破ったところに、自分なりの居場所を見出していこうとしていくはず。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
謎と向き合う
今週のうお座は、垂直的な次元にみずからを引き入れていくような星回り。
「秋風や謎のやうなる古酒の壺」(原月舟)で詠まれているのは、目の前にある、酒の入ったひとつの壺。秋風が吹き始めると、頭上にひろがる天も物寂しく感じられてくるものですが、眼前の壺もどこか呆然としていて、つらつらとそれを見ているうちに、壺があたかも一個の謎として立ち現れてきたというのです。
もちろん事実としては壺は壺に過ぎません。それでも、掲句には単なる主観の押しつけと言い捨てることのできない深い余韻があり、ある一定の条件がそろわなければ決して生みだし得なかった思考の余地が広がっていたのでしょう。
幾重にも重なっていくさざ波のような気付きをこの壺は内包しており、古酒の味わいは想像と体感のはざまでいよいよ深まっていく。掲句は、そうしたある種の瞑想体験やその予感について詠ったものとしても解釈できるように思います。あなたもまた、人間関係であれ、社会問題であれ、いつの間にか自分が巻き込まれていた事態をひとつの「謎」として捉えなおしてみるべし。
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