貧しさを感じさせることと我慢させることの違いを学ばせる
お金のついて子どもに教えていると、今ある収入にたいして使えるお金に限度があることや、時には欲しいものを我慢しなくてはならないことに子どもも気づくようになります。
しかし、欲しいものを我慢させているばかりでは、子どもが貧しさを感じるようになる可能性もあります。
親自身がお金に困っている場合もありますが、今なぜお金を使うことを我慢しているのか、将来の見通しとともにぜひ話してあげてください。
今は返済があるため我慢が必要だが、将来返済を終えたあとの生活のために今頑張っている、将来お子さんが留学するための費用を貯めるために今は我慢が必要など、将来のための我慢であることを説明すると、子どもは未来に希望を持つことができます。
できるだけお金の使い方に希望や楽しみが持てるような話題作りを、お子さんとの間では心がけてほしいものです。
実は少しずつ始まっている子どもへのお金教育
経済、投資、運用といったお金の話は、大人も敬遠しがちな話題ですので、苦手な人は無理をする必要はありません。
簡単にできるお金の話題から少しずつ話題を広げながら、お子さんに伝えたいお金の話を教えていきましょう。
なお、私自身、3人の子どもを持つ親でもありますが、これまで家庭まかせだった子どものお金教育が「学校」という場で少しずつ始まってきているのを感じています。
娘の中学校の教科書でも、私たち親世代では「昔はお金についてこんな風に教わったことはなかった」と感じるような内容が少しずつ盛り込まれている様子が見られます。
また、2022年度からは、高校の社会・家庭科の授業に「資産形成」の内容が導入されることになっています。
もちろん、今すぐ子どものお金教育を教科書まかせにすることはできませんが、子ども達が教科書でお金について学ぶ機会が増えれば、反対に私たち親世代が子どもにお金について教わる日がくるのもそう遠くないかもしれませんね。