心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。
相談:結婚の意思が固まらない彼、もう別れるべき?
30代バツイチで、10歳と9歳の年子の子どもがいます。
サイトを通じ彼と出会い、現在は子ども達と一緒に4人暮らしで3ヶ月ほど経ちます。
子どもは彼を「パパ」と呼び、信頼関係を持って家族のように過ごしています。
付き合った当初、「結婚を前提に」と言われ付き合っていたのですが、1年以上たっても彼の親に1度も挨拶したことがありません。
何度か彼にもお願いしても、その場では「わかった!聞いてみる」と言うだけ。
私の親には挨拶はしています。
再度結婚の話をしてみたところ「私とふたりなら今すぐにでも結婚したい。ただ、子ども達は大切だし大好きだけど、まだ子ども達のパパにはなれない。無償の愛をあげる自信がない。」と言われてしまいました。
家事や育児など積極的に取り組んでくれて、子ども達の送迎や宿題など色々やってくれます。
実は彼、現在転職活動中。金銭面や今後子ども達と過ごしていく不安などもあると思うのですが、どうしたら彼の自信がつくのかとても悩んでいます。
まずは彼の自信がつくまで、彼の気持ちを優先して暮らして行こうと思う反面これでいいのかと悩んでしまう自分もいます。
彼のことは心から愛していますし、本気で結婚したいと考えてます。
でも、私が焦りすぎなのかもしれませんが、このまま結婚せずズルズルと長引いてしまうくらいなら別れるという選択肢も考えています。
友達に相談できる内容でもないので、良かったらアドバイスいただけると助かります。
(30歳 秋田県 なな 正社員)
うさこさんからのアドバイス:結婚したい理由を見つめなおしてみる。
なるほどなるほど。
彼との結婚について心配な気持ちがおありなのですね。
まずは、今の現状を整理してみましょう。
心から愛している彼と、大切な二人の子供と4人で一緒に暮らしている。
子供たちは彼をパパと呼び、彼は家事や育児にも積極的に関わってくれている。
彼は転職活動中である。
これらの状況から考えると、すでに結婚しているのとほぼ似たような状況にはなっていらっしゃるようですね。籍が入っているかどうかの違い、でしょうか。
もちろん、お子様がいらっしゃる立場として、早くはっきりさせたいお気持ちもよくわかります。
ただ、ななさんがはやく結婚されたい本当の理由は、どんなところにあるのか。そこを見つめてみてほしいのです。
「このまま結婚せずズルズルと長引いてしまうくらいなら」と書かれていますが、このままの状態が続くと、どんなことになりそうで不安を感じているのでしょうか?結婚という形が決まることで、どんなことに安心できそうなのでしょうか?
ここに、ななさんご自身が見つめるべき、大切なお気持ちがあるように感じます。
そして、「子ども達は大切だし大好きだけど、まだ子ども達のパパにはなれない。無償の愛をあげる自信がない」という発言から、ななさんの彼は責任感の強い方なのだろうなあと感じました。だって、裏を返せば「結婚をするからには、無償の愛をあげられるパパでありたい」という意味だとも捉えられますものね。彼は、結婚のことも、子供達のパパになることも、とても大切に考えていらっしゃるのではないでしょうか。
どうも男性とは、経済的な部分で愛する家族を支えていけるかをとっても大切に考えている人が多いようです。
転職活動中ということは、もしかしたら、「家族4人で十分に安心して暮らしていけるぞ!と思えるような転職先を見つけよう。それができたら自信を持って結婚できる」と彼は考えているのかもしれません。ましてや、お二人のお子様まで自分の家族として面倒を見ていくとなれば、「責任を負える自分になってから自分の両親にも堂々と紹介したい」なんていう、密かな自分との約束を持っていらっしゃるのかもしれませんよね。
ただ男性って、私たち女性が考えている以上に、大きな責任を一人で背負おうとすることも多いです。経済的なことや子育てのこと等について、ななさんの考えを伝えてみられたりすると彼のハードルも下がって気持ちがラクになるかもしれませんね。
「彼のことは心から愛していますし、本気で結婚したいと考えてます」
これがななさんの本当のお気持ちですよね。
もし愛されている自信がもてなくて、別れる選択肢が浮かんできているのであれば、それよりもまず、ななさんご自身が彼に愛されている自信を持ちましょう。今もうすでに彼がななさんやお子さん達に対して表現してくれている愛情をしっかりと受け取りましょう。そして、もうすでにとても幸せであることをしっかりと感じ、表現しましょう。
そんなななさんを見て、彼は自信を持っていくことができるのです。
「自分はななさんと、ななさんの大切な子供たちをもうすでに幸せにしているんだな」そう思えることが彼の一番の自信になりますから。