☆「ある」「できる」に焦点を当てる
自分には「ない」「できない」と思うと、劣等感や無力感で不機嫌になりやすいもの。自分にあるものや自分ができることに目を向けるようにしましょう。
☆人に感謝する
「ありがとう」と言おうとすると、誰かが自分にしてくれたことや、自分に向けられた善意に気がつきやすくなります。人の優しさに反応しやすくなり、気分がよくなるでしょう。
■【番外編】不機嫌になる人との上手な付き合い方
自分だけではなく、まわりに不機嫌になる人がいる場合もありますよね。不機嫌な人に接するのはあまり気分のよいものではないでしょう。自分がいつも相手のご機嫌を取っていたのでは疲れてしまいます。また、相手が自発的に変わることを期待してもなかなか難しいもの。ですから、できるなら相手を「理解しよう」と試みてみましょう。表面的な態度に影響されるのではなく、「どんな気持ちでそんな態度になっているのだろう」と相手に興味を持つことが大切。
不機嫌な態度の裏側には「わかってほしい」という気持ちが隠れています。それがうまく表現できず、伝わらないためにモヤモヤして不機嫌になっているのです。たとえば、子どもが「ママなんてキライ」と不機嫌になるとき、その子が訴えたいのは「お菓子を買ってほしい」とか「もっと褒めて」とか「私をちゃんと見て」といったこと。不機嫌な人の態度で自分が傷つくのではなく、不機嫌な人が感じている気持ちに反応しようとしてみてください。ただし、基本的には相手の機嫌は相手の責任。巻き込まれて自分も不機嫌にならないようにしましょう。
■不機嫌には理由がある! 自分の気持ちと向き合おう
誰にでも不機嫌になる瞬間はあるものです。しかし、それを前面に出してしまうと、円滑な人間関係を築くのは困難になるかもしれません。不機嫌になるのには必ず理由があります。自分がどうしたいのか、なぜそのような気持ちになったのか、今一度自分の胸に聞いてみましょう。悪いことばかりに目がいってしまう場合はよいことに焦点を当てるようにしたり、意識してまわりへの感謝の気持ちを持ったりすることで、不機嫌な自分から脱却できるかもしれません。また、周囲に不機嫌な人がいて扱いに困っているときも同様です。不機嫌な人の気持ちに反応することで、解決の糸口が見えることもあるでしょう。
(文:大塚統子、構成:Kaoru Sawa)
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