家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。気の合うお友達にもなかなか相談しにくい「お金のこと」に悩んでいる人はいませんか? 有料相談に申し込むほどではないけど、ちょっと聞いてみたいお金の疑問に、家計簿・家計管理アドバイザーがお答えいたします。今回は、「夫の趣味にお金がかかりすぎる」というお悩みです。
多趣味な夫が家計の負担になる
今回のご相談者さんは、「多趣味な夫が家計の負担になる」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
ゴルフ、野球、キャンプなど、結婚する前から多趣味な夫で、子どもが産まれるまでは夫の趣味につき合って出かけるのも毎週末の楽しみでした。
ですが、子どもが産まれて生活が一変しました。
私は子どもの世話があるので自由に出かけられませんし、子どもの将来を考えると貯金もしておきたいのですが、多趣味な夫にお金がかかり、貯金どころではありません。
夫の仕事は激務なので、休日くらい好きなことをして過ごさせてあげたいのですが、休みになると趣味のゴルフや野球で外出し、その後食事まで友人と済ませてくるので、家にもいません。お金もカードで使ってくるので、あとからびっくりするような請求がくることもあります。
家事も育児も一人で行わなくてはならないストレスもありますが、多趣味な夫で家計に大きな負担がかかっているので、将来が不安です。
週末友達と出かけるのを楽しみにしている夫を見ると、厳しく注意していいのか迷っています。
多趣味な夫との付き合い方
お子さんのために貯金をしたいのに、多趣味な旦那さんが家計の負担になり貯金ができないようだと将来が不安になる気持ちはよく分かります。
旦那さんは趣味を楽しむことでストレスを発散されているご様子ですから、お金のことを厳しく注意した方がいいのかと悩まれているご様子ですね。
このように「多趣味な夫が家計の負担になる」と感じる時に、考えられる対策をいくつか一緒に考えてみましょう。
夫婦で問題を共有する
旦那さんは、独身前から多趣味で、結婚後もお子さんが産まれた後も変わりがないということですから、お子さんが産まれた今でも「独身の時と同じ気持ちでいる」のではないかと想像できます。
お子さんが産まれた実感はあっても、これからお子さんが大きくなった時の将来の想像まではできておらず、独身の時と同じような生活スタイルを維持することに問題があることを理解できていないのではないでしょうか。
奥様も趣味を楽しんでいる旦那さんに注意をすることをためらっているということですから、旦那さんも「特に何も言われないから問題ないのだろう」と安易に考えている可能性もあります。
厳しく注意するかは別として、ひとりで悩むのではなく、家計の現状を率直に共有することは必要なことと考えます。
使える金額を提示する
家計の現状をまず共有した上で、次に考えたいのは、いくらまでなら趣味の費用を捻出できるのかということを具体的に相談することです。
月いくらまでなら趣味にかけられ、いくら以上となると赤字になってしまうのか。具体的な金額を提示して、旦那さんの理解が得られないか相談してみてはいかがでしょうか。
お互い独身なら、家計の問題も別々に考えられますが、今は家族として生計を共にしているのですから、旦那さんも家計に具体的にどのような問題があり、どれくらいまでなら問題が起きないかが理解できれば、協力してくれるのではないでしょうか。
旦那さんの趣味の費用を全て削るという相談ではなく、これぐらいに抑えてほしいという相談にすると比較的うまく話が進むと考えられます。
将来の目標を決める
続いて考えていただきたいのは、将来の目標を夫婦で共有することです。
相談者さんのように「夫が……」あるいは「妻が……」と夫婦のどちらかにお金の問題が生じてしまう原因は、お金についての夫婦のベクトルが合致していないことが原因であることがほとんどです。
何にお金を使い、何にお金を使いたくないのか、お子さんはどのような教育方針のもとに育てていきたいのか、老後は夫婦でどのような生活を送りたいのかなど、将来のベクトルのすり合わせを行いましょう。
その上で、今どれくらいの貯蓄を行いたいのか、そのために趣味の費用はどこまでなら捻出可能なのかなどを具体的に話し合いましょう。
将来の目標に向けて、夫婦で協力し合う体制を作ることができれば、旦那さんと力を合わせて家計をやりくりしていくことが可能になります。