驚異的な進化を遂げたユニクロのヒートテック。しかし購入時は、チェックすべきポイントも…。
■今年はもうヒートテック着た?
ヒートテックといえば、体から出る水蒸気を熱に換えるテクノロジーにより「薄くて暖かい」を実現させた、なくてはならない冬の定番アイテム。
冬の到来を実感させる存在であり、毎年季節の変わり目に「そろそろヒートテック着ないと寒いか?」「もうヒートテック着て外に出たら暑いか?」といった読み合いが発生している人も多いことだろう。
多くの人々に支持されているヒートテックだが、ユーザー間には「ある不満」が生じていたのも事実である。
■「素材」の進化が嬉しすぎる
ヒートテックの不満点として、よく話題に上がっているのが素材。
同シリーズではポリエステルやレーヨンといった化学繊維のみを使用しており、ユーザーからは「長時間着用していると体が痒くなってくる」「冬場は着脱時の静電気がスゴい」といった意見が少なからず上がっていたのだ。
デリケートな肌をした人々の中には「かぶれ」が生じてしまうケースもあり、そうした理由から「別ブランドの冬用インナーに転向した」というケースも。
しかし今シーズンより、ユニクロはなんと肌面の「コットン100%」を実現させた「ヒートテックコットン」の展開に成功。これにより、従来のヒートテックの素材に付き纏っていた悩み事が著しく軽減されることになったのだ。
そこで記者は今回、ユニクロのPR担当部門に生まれ変わったヒートテックアイテムの詳細について詳しい話を聞いてみることに。すると、購入前に「注意しておくべき箇所」が複数点明らかになったのだ。
■「素材表記」に混乱?
新しいヒートテックの展開に際し、担当者からは「『コットンでヒートテックの暖かさがほしい』というお客様の声から、肌にあたる面をコットンにする特殊な編み方による『ヒートテックコットン』という新商品を展開しています」という回答がみられた。
事実、コットン素材のヒートテックはユニクロユーザーにとってまさに「待望」の存在だったようで、ツイッター上には「ユニクロのコットン100%ヒートテック最高だった」といった具合に、肌のトラブルから解放された人々の喜びの声が多数確認できた。
敏感肌の持ち主であるツイッターユーザー・お肉さん〆に使用時の感想を尋ねてみると、「今までのヒートテックは時間が経つと肌が乾燥して痒くなり、長時間着られなかったのですが、肌面がコットン100%になったことで痒みを感じることがなくなり、就寝時にも着用しています」「また、静電気も抑えられていてとても快適だなと思っています」という回答が。
お肉さん〆のコメントにも登場したように、コットン100%となったのはあくまで「肌面のみ」ということを念頭に置いておきたい。「肌面のみがコットン100%」ということは、全体で見た際のコットンの割合は約半分ということである。
実際、商品素材は「綿53%」と表記されており「コットン100%」という強烈なワードが印象に残っている人は店頭で思わず混乱してしまうかもしれないが、肌トラブルの元になりやすい「肌面」素材は全てコットンで作られているため、安心しよう。
■全てが変更になったワケではない
また、個人的に記者が今回最も強調しておきたいのが「全てのヒートテック商品が『ヒートテックコットン』仕様になったワケではない」という点である。
「ヒートテックコットン/極暖」という表記のある商品が話題のヒートテックコットンを使用したアイテムであり、「極暖」ではない通常のヒートテックの素材は、従来のヒートテックと同様となっているため、こちらも勘違いしないよう気をつけたい。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)