日本の伝統的な料理である、味噌汁。健康・美容効果が非常に優れているため、積極的に食事に取り入れたい料理です。
味噌汁に加える具材によって、さらに美容・健康効果を高めることができるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「味噌汁」がもつ栄養・効能について
抗酸化作用
味噌の原料である大豆に含まれるイソフラボンやサポニンは、老化の原因である「酸化」を防止する働きをもちます。
美肌効果
味噌に含まれる「遊離リノール酸」には、肌のシミ・そばかすなどの原因となるメラニンの合成を抑える働きがあります。
女性特有の悩みに
女性ホルモンの分泌が低下すると、肌のハリ・髪のツヤが減ったり、内臓脂肪がつきやすくなります。味噌に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをするため、更年期対策や女性のお悩みに効果的です。
代謝アップ
味噌の原料である大豆には、筋肉の生成を促し、筋肉の分解を抑制するといわれる「ロイシン」「イソロイシン」というアミノ酸が豊富。
30代以降、基礎代謝量が低下して痩せにくくなりますが、基礎代謝量は筋肉量に比例するため、筋肉量を維持することで代謝の良い「痩せやすい体」づくりに役立ちます。
上記のようにさまざまな効能を持つ味噌ですが、プラスする食材によって、さらに健康・美容効果を高めることができます。
味噌汁にプラスするのがおすすめな具材5つ
トマト
トマトに含まれる「リコピン」は、強い抗酸化作用を持ち、シミの原因となるメラニンの生成を抑える働きがあります。
さらに、トマトにはコラーゲン合成をサポートする働きがあるビタミンCも含まれています。味噌とあわせて摂取することで、より美肌効果をUPさせることができますよ。
トマトの酸味で、塩分を控えることもできるのでおすすめです。
カットしたお好みの量のトマトを、だし汁に加えてひと煮立ちさせ、火をとめて味噌を加えるればOK。他にも野菜を入れるとボリュームが増しますし、溶き卵を加えてもたんぱく質が補給できるので良いですね。
生姜
体が冷えると血液の巡りが悪くなり、細胞に栄養素や酸素が行き渡らず、老廃物がたまりやすくなったり、代謝が悪くなって痩せにくくなる要因となります。
生姜には、体を温める働きがある「ジンゲロール」が含まれています。ジンゲロールは、加熱することで一部が「ショウガオール」という、熱を作り出す働きをもつ成分になります。そのため、生姜のもつ「温め効果」を効率よく得るためには、生姜を加熱していただきましょう。
生の生姜でも良いですが、パウダーやすりおろし生姜を利用してもOKです。通常通りに味噌汁を作って、最後に味噌と生姜を加え、ひと煮立ちさせれば完成です。風味も良く、さっぱりといただける味噌汁となりますよ。
アボカド
アボカドは、アンチエイジングに欠かせないビタミンEや、便通改善に効果的な食物繊維が豊富。オレイン酸も含まれ、血液中の悪玉コレステロールを低下させる働きをもちます。
サラダにして食べるイメージが強いですが、意外にも味噌汁との相性も良く、脂質やカロリーがある程度高いことから腹持ちが良いため、ダイエット中にもおすすめです。
オリーブオイルを回し入れて洋風味噌汁にしたり、ビタミンCが豊富なゆず果汁やゆずの皮をトッピングしても美味しくいただけますよ。
めかぶ
味噌汁の味噌には乳酸菌が含まれていますが、善玉菌のエサとなる「食物繊維」が多い食材との相性が良いといわれています。どちらも、腸内環境を整えるために必要なものですが、両者をあわせて摂ることでその効果が高まるのだそう。
めかぶには、食物繊維が豊富に含まれています。パックで売られているものを利用すれば、簡単にめかぶ入り味噌汁を作ることができます。
また、基礎代謝を上げたり、肌の新陳代謝を促す「ヨウ素」も豊富に含まれているため、美肌効果も得られます。
味噌と同じく乳酸菌が豊富な納豆を入れたり、たんぱく質補給に溶き卵を加えても美味しくいただけますよ。