腸活といえばヨーグルトなどの発酵食品を思いきますが、寒い季節になると、冷たい状態でヨーグルトを食べるのはなかなか難しい…という人も多いはず。そこで今回は、寒い季節にもおすすめの「ホットヨーグルト」についてお話します。
ヨーグルトと腸内環境の関係
腸活の代表的な食材であるヨーグルトは、乳酸菌が発酵の過程で作り出す「乳酸」によって、牛乳・豆乳に含まれるタンパク質が変性し、固まることでできる発酵食品です。この、ヨーグルトに深く関係する乳酸菌は、私たちの腸にとってもプラスの効果をもたらしてくれます。
例えば、乳酸菌が作る乳酸によって、腸内のpHが低下し、悪玉菌が過ごしにくい環境を作ることで腸内環境を整えます。
ヨーグルトはスーパーやコンビニに必ずと言っていいほど置いてあり、また最近ではさまざまな機能性をもつ乳酸菌を配合した商品も販売されていて、私たちにとって身近な食材になっています。
そんなヨーグルトは冷たいままで食べるのが一般的ですが、お腹を冷やしてしまい、腹痛の原因にもなりかねません。そこで、おすすめなのが「ホットヨーグルト」です。
ホットヨーグルトって、何のこと?
ホットヨーグルトとは、その名の通りヨーグルトを温めて食べるだけ。冷たくないのでお腹を冷やす心配もなく、むしろじんわりと温めてくれるので冷え性の方にもおすすめです。
ホットヨーグルトをおすすめする理由は、
・体を冷やしにくい
・腸を温める
・簡単にできる
・いろんな食材と相性がいい
・満足感を得やすい
ため。
腸を温めることで血流が改善され、全身に酸素や栄養素が行き渡ることで代謝が活発になります。また、一般的に温かい食事は満足感を得やすいので、ホットヨーグルトにすることで食べ過ぎ予防を助けてくれます。
さらに、ヨーグルトはタンパク質源としても優秀な食材であるため、タンパク質が不足しやすい朝食にぴったりなのです。
ホットヨーグルトの作り方
作り方は至って簡単。電子レンジで500w 45秒〜1分程度、600wで30〜45秒程度温めるだけで完成です。加熱しすぎると、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が死滅、あるいはヨーグルトが分離してしまい、美味しくなくなる可能性があるので注意が必要です。
※乳酸菌は死滅してもお腹に届いて腸内細菌に働きかけてくれるので意味ないということはありません。
ホットヨーグルトは、常温のフルーツやオートミールなどと合わせて食べることをおすすめします。
ヨーグルトでお腹を下してしまう理由
ヨーグルトを食べるとお腹を下してしまうという方は少なくありません。
考えられる原因としては、
①乳糖不耐症(牛乳由来)
②乳酸菌の種類が合わない
③お腹の冷え
が挙げられます。
①:牛乳に含まれる乳糖が体質的に合っておらず、お腹を下してしまう症状を「乳糖不耐症」といいます。
アレルギーではないものの、お腹の中での乳糖分解がうまくいかずに、お腹を下してしまうのです。
②:市販のヨーグルトには、会社・ブランドによって複数のさまざまな乳酸菌やビフィズス菌が配合されています。この乳酸菌の組成によっては、腸の動きを過剰に刺激してしまい、お腹を下してしまう可能性があります。
③:ヨーグルトを冷たいままで食べることでお腹を刺激してしまい、下痢を招いている可能性もあります。
消化力の弱い方や、冷え性、腹痛をよく起こすなど、体質的にも冷たいものが合わないという方は、ぜひ今回ご紹介したホットヨーグルトを試してみてください。