まずは、前殿の外にある「九龍柱」に注目。1本の岩の柱に9頭の龍が彫られています。実際に間近で見て、9つの龍の頭を探してみてください。岩とは思えない繊細な彫りに台湾の匠の技を感じるはず。
同じく前殿の中にある「八卦天井」。八角形が重なる天井は、万物の広がりを表わします。また、道教では8の数字は縁起がいいとされ、この八卦天井の下でおみくじを引くと運勢をよりよく占えるそう。おみくじを引く前に、ぜひこの八卦天井を見上げてくださいね。
続いて、本殿にあるのが「太極天井」。宇宙やこの世のすべての始まりを表現しています。渦を巻き、このあと陰と陽に分かれるとされています。この渦は釘などをいっさい使わず、宮大工の技で表現されているのだとか!
道教にちなんだみどころ以外にも、絵になるスポットがたくさんあります! 神様と皇帝の建造物にしか使われない黄色の屋根瓦と龍や鳳凰の装飾は、台湾に来た気分にさせてくれます。
前殿から本殿に向かう中庭に面した通路も、朱色や金色がふんだんに使われ、いかにも台湾のお宮へ来たという写真が撮れますね。
さらに細かくさまざまなスポットに目を向けると、小さな神様や仙人たちがいたるところに見つけられます。ぜひお気に入りの装飾を探してみてください。
五千頭という名前の通り、多くの龍の装飾を撮影するなら、前殿両脇に立つ鐘楼と鼓楼へ上りましょう。屋根の装飾を間近に見ることができ、映えるアングルで写真が撮れますよ。おみくじや参拝のあとは、撮影さんぽを楽しみましょう。
自動販売機で台湾みやげを買う
最後は、椅子やテーブルが置かれた休憩所でひと息つくのがおすすめ。飲み物やお菓子は、なんと自動販売機で購入可能!しかもどれも台湾でよく見るものばかり。この場でいただける飲食物から、麺などおみやげに買って帰れるものまで幅広く販売されています。
豆乳ドリンクやアップルサイダーなどの飲み物は各200円、おみやげにもなるヌガーは800円。自動販売機を隅々までチェックして、現地の味でさらに台湾旅行気分を盛り上げましょう。
埼玉県にある日本最大の道教のお宮「聖天宮」はいかがでしたか?どこを切り取っても本場台湾さながらで、道教の世界観を通して、台湾人の信仰心を垣間見たような気がします。聖天宮の担当者さんいわく、「本当にご利益がありますよ!」とのこと。カメラ片手にお参りに出かけてみませんか?
■五千頭の龍が昇る聖天宮
住所:埼玉県坂戸市塚越51-1
TEL:049-281-1161
料金:拝観料500円
営業時間:10〜16時
休日:無休
アクセス:東武東上線若葉駅から東武バス川越駅行きで4分、戸宮交差点前下車、徒歩5分
『日本で見つける まるで海外な絶景旅』は12月17日(金)発売です!
国内にいながら"まるで海外"に訪れたような気分が味わえる、日本全国のフォトジェニックな絶景スポットを紹介しています。全国の主な書店やネット書店で予約受付中です。
Text: 山田裕子(editorial team Flone)
Photo: 斉藤純平
●新型コロナウイルス感染症対策により、記事内容・営業時間・定休日・サービス内容(酒類の提供)等が変更になる場合があります。事前に店舗・施設等へご確認されることをおすすめします。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。