今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
不惑の顔
今週のみずがめ座は、無限とまでは行かずとも、いくらかの可能性を自分に与えていこうとするような星回り。
孔子の教えを伝えた『論語』のなかで、最も有名かつ最も誤解されがちな1文は「四十にして惑わず」でしょう。たかが四十歳で「自分はもう惑わない」などという孔子はよほど特別な人か、と感じる人も多いのではないかと思いますが、「惑」という漢字は孔子の生きた時代にはまだ使われておらず、「或」という字がのちに「惑」へと入れ替わってしまったのだとか。漢字学者の白川静氏によれば、「或」とは「境界」を表す言葉で、ある区間を区切ることを意味します。つまり、「不或」とは「区切らず」「限定せず」という意味になる。
これは例えば、四十を過ぎてもう若者とは言えなくなると、人間どうしても「自分ができるのはこのくらいだ」とか「こんな性格だから仕方ない」とか、それまでの経験だけで狭い枠を囲ってその中に収まりがちになる訳です。そこで孔子が言おうとしていたのは、むしろ「四十になったくらいで、自分を限定しちゃいけない。むしろここから自分の可能性を広げる努力を意識的にしていかなくゃいけない」ということなのではないでしょうか。
あなたもまた、改めて「自分にはまだまだできることや、やってみたいことがあるはず」という前提で2022年を展望してみるといいかも知れません。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
運気の中動態
今週のうお座は、「機先を制する」ということを実行していこうとするような星回り。
「冬籠われを動かすものあらば」(高浜虚子)は、どっかと腰を落とし、容易には動かないぞというていで、どうだ動かせるものなら動かしてみろ、という風にも、動かしてくれるだけのものがあればなあ、とも読むことができる一句。その意味でどこか、イソップ寓話で北風と太陽が自分に何かしてくる気配を察知しながら道を行った旅人の心理のようでもある。
この句を詠んだとき、作者は73歳。終戦をへて疎開先からじつに4年ぶりにもともと住んでいた鎌倉に帰ってきたところだった。しかし、「動かす」とは住居のことだけを指しているわけではなく、このさき自分が心血を注ぐべきは何なのか、ということを冬ごもりのあいだ、じーっと考え抜いていたのだろう。
一見すると岩のように落ち着いて見えていた作者の精神は、そのじつすでに煮えたぎりつつあったのかも知れない。あなたもまた、向こうしばらくみずからを大きく突き動かしていくことになるそのきっかけを感じていくことができるはず。
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