無料の会員登録をすると
お気に入りができます

「女だから」「母親だから」に捉われないで。瀬戸内寂聴さんが語った“後悔しない幸せな生き方”

ライフスタイル

瀬戸内寂聴さんは、ご自身の寺院である寂庵や雑誌、テレビなど数多くの場所で、大勢の方から悩み相談を受けてきました。そんな先生が、昨年永眠する前に残してくれたのが、新書『今を生きるあなたへ』。この中には、まさに令和を生きる、私たちの仕事・恋愛・家庭の悩みへのヒントがたくさん記されています。今回は、その中から「人からどう見られるか」についての、寂聴先生と、先生に10年連れ添った最後の秘書、まなほさんの言葉をご紹介します。

世の中の常識は変わっていく

picture

世の中的にも、ジェンダーの問題が取り上げられたり、男性だから、女性だからといった表現は配慮されるようになってきました。これからはさらに性差などにとらわれず好きなことをすればいい、と寂聴さんはおっしゃいます。

寂聴「そういうことはいけないことだと世の中にわかってもらうために、われわれのもう一つ前の世代の女性たちが骨身を削り、必死に闘ったから、やっとここまで来ることができたのです」

まなほ「そういうことに縛られていないで、『私だから』、『自分だから』と、自由に好きなことをすればいいと言うことですね」

寂聴「そうです」

さらに寂聴さんは、女性が出産後も仕事を続けることに大賛成なのだそう。

寂聴「だって女の人の中には才能を持った人がいっぱいいます。妻や母親になったからといって、そうした才能を使わないのは、その人にとってはもちろんですが、社会にとっても実にもったいないことです」

「40代」「ママ」「女性」などの枠を守ることが、生きやすくて周りから羨ましがられることだと思い込んでいました。でもそれは、自分の可能性を自ら捨てる、本当に馬鹿げたことだったんですね……。
まずは、生身の感覚を取り戻すために、余計な情報をシャットダウンするデジタル断食を行なってみたいと思います。その後に湧き出てくるであろう、好みや気持ち、思考など、自分のことなのに新しい発見になりそうで、今からワクワクが止まりません。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ