6、イライラが募っている時“自分のストレスを人にぶつけたって自分に跳ね返ってくるだけ”
【心理学的解説】ストレスは自分で対処するのが大人。
1巻エピソード08「白川さんの脳内変換」より。かつて仲良しだった同期や女性上司から、小さな嫌みを言われた白川さん。でもその嫌みの裏には、彼女たちのストレスがあるのでは、と分析。
「人間関係においては好意を伝えると好意が、逆にストレスをぶつけるとストレスが返ってくるという、返報性の法則があります。これはまさにその表れ。ストレスは他者に向けても解決になりません。自分で対処する白川さんは大人ですね」
7、どうしても前向きになれない時“私たちいつも上り調子じゃなくてもいいんだって”
【心理学的解説】ネガティブな自分を認めることって大事。
2巻エピソード15「町田さんの明日」より。仕事でクタクタ&ストレスマックス状態の、経理課の33歳・町田さん。夜、暴飲暴食してしまい、翌日後悔。その話を聞いた白川さんの反応。
「最近の女性たちは、ネガティブな感情や行動をしてしまう自分をすごく嫌う傾向があります。でも実際は、“ダメな自分を受け入れる”ことこそが、本当の意味での自己肯定。お菓子食べちゃっても、まあいいか、と思っていいんです」
8、生理前で憂鬱な時“機械だってメンテナンス必要なんだから! こちとらホルモンバランスに左右される人間ですので!”
【心理学的解説】コントロールできないことは手放してしまっていいんです。
2巻エピソード05「白川さんとネガティブオバケ」より。調子が悪かった日の帰宅後、生理に! 腹痛のため気持ちがどんどん沈み、思考回路もネガティブに…。暗くなる自分を止めるべく、白川さんはこのセリフで開き直る!
「人間、理由がなくても不安定になることはあるもの。そういう時は、自分でコントロールできること、できないことをまず切り分け、できないことは手放していい。そんなふうに開き直れるっていうのは、一つの心の強さです」
9、容姿を悪く言われた時“心の中では受け取らないではね返しちゃおうよ”
【心理学的解説】言葉を真に受けない。それが一番大事です。
2巻エピソード26「林檎ちゃんの脳内変換」より。身長が高いことがコンプレックスの朝比奈さん。男性社員にそれをネタにされることが多いが、言い返せず自己嫌悪に。そんな朝比奈さんを勇気づけるべく、白川さんが口にした言葉。
「反論できる・できないが重要なのではなく、一番大事なのは、その言葉を真に受けないこと。白川さんが言うように、聞いたふりをしながら受け流せばいい。心の中で“NO”と思いましょう」
しらかわさん 本名は白川桃乃、この作品の主人公。“私は私 可愛く強く”がモットーの、営業事務の25歳。ピーチティーを愛し、ロールオンアロマで気分転換。実はシャイ。
しし マンガ家。2019年よりTwitterにアップした「メンタル強め美女白川さん」が反響を呼び、’20年11月に単行本化。現在、2巻まで発売中。Twitterは@sisi0ccc
つかこし・ともこ 公認心理師、臨床心理士。東京中央カウンセリング代表。水希名義の著書に『銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方』(だいわ文庫)など。
※『anan』2022年2月2日号より。
(by anan編集部)