毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを教えてもらう連載。今回は古民家風のリノベ物件で暮らす、シカとクマさん。古民家や和のテイストに合うアイテムや雑貨を紹介いただきました。
今回アイテムを紹介してくださったのは、デザイナーのシカとクマさん(Instagram:@shikasan_kumasan)。
シカとクマさんは、数年前に都内近郊にある築20年の中古物件を、古民家風にセルフリノベーションされました。
お部屋のなかにあるインテリアは、1点モノのアンティーク家具が多くあり、部屋のデザインと調和されていて、とても素敵。木のぬくもりが感じられるお部屋なので、ゆったり、居心地が良さそうな空間です。
そんな古道具やアンティーク雑貨などを愛するシカとクマさんに、最近買ってよかったモノ、豊かな生活をもたらしてくれたアイテムについて伺いました。
1. 見た目も美しく、実用的。市川籠店の「竹製調理道具」
まずはじめに紹介いただいたのは、市川籠店の竹製調理道具の数々。市川籠店は、東京の荒川区にある老舗の道具店で日本中・世界中のカゴやザルなどを手ごろな価格で購入することができます。
市川籠店の「竹製調理道具」/約2000円~
シカとクマさんは、見た目の美しさだけでなく、軽くて乾きやすいなどの実用的な点も含めて、竹製の調理道具を気に入っているのだそう。
「我が家のインテリアのカラーは無彩色×差し色のブラウンで統一されています。そのため家具や小物などの素材は木や藤、竹など自然素材のものをメインで構成しているんです。
台所も同様に器は白や黒系が多く、調理道具などは竹や木のもので統一しようと考え購入しました」
お気に入りの火鉢で、おにぎりを焼いたり、お団子を焼いたりする際には欠かせないアイテムの一つです。
家自体が和風な雰囲気なので、竹製品は自分の家のスタイルにマッチすると考えたという、シカとクマさん。天然素材ならではの温かみがあるところ、経年変化を楽しめることにも魅力を感じたのだそう。
「経年変化で味わい深くなっていくため、愛着を持ちながら使用することができるんですよね。台所は毎日立つ場所なので、気分の上がる調理器具があると、毎日の料理も楽しく感じられるようになった気がします」
2. 食卓を囲む時間が、より豊かな時間に。福村龍太氏作・器
二つ目に紹介してくださったのは、作家・福村龍太さんの器です。浅草橋駅近くにあるアンティークショップ「白日」で開催されていた個展で購入されたのだそう。
福村龍太さんの器/約7000円~14000円
眺める角度によって印象が変わり、使うたびに深みが出てくるのだそう。また光のあたり具合で様々な表情に変化し、食事が際立つところにも魅力を感じているのだといいます。
「質感があり、料理が引き立ちそうな器を探していたときに出会いました。店舗で器を見た際にそれぞれ異なった模様の中から自分の好みの器を直感で見つけ、持ち帰ったんです。お気に入りの器の一つですね」
フルーツや野菜をさっと盛りつけるだけ、おかずをさっと取り分けるだけ。どんなときも、佇まいが美しい。
自分の直感を信じ、購入した器。シカとクマさんの暮らしに、新たな変化が生まれたのだと言います。
「どんな食べ物でも様になり、料理を目でも楽しむことができるようになったことで、家での食事が今まで以上に好きになりました。気に入った器に囲まれて食事をすることが、こんなにも幸福度を上げるものなのかと、驚きましたね。
また同じデザインのものには、そうそう出会えるものではありません。そのため、これまで以上に丁寧にモノを扱うようになったのも、自分の中の大きな変化でしたね」