コロナに加え、インフルエンザの流行も気がかりな季節。今、ウイルスに負けない体づくりが注目されています。医師であり、ヨガインストラクターの石井先生に免疫力をUPするヨガを教えてもらいました。
後屈+前屈のポーズで自律神経がリセットされる
寝不足が続いたり、疲れがたまったときに風邪をひいた経験はありませんか?不規則な生活は免疫力が落ちる大きな原因です。
「免疫力を上げるためには、自律神経を整えることが欠かせません」と、教えてくれたのは自律神経にくわしい医師であり、ヨガインストラクターの石井正則先生。
「免疫には、細菌やウイルスから体を守ってくれる働きがあります。このうち、細菌と戦うときには交感神経が、ウイルスから体を守るときには副交感神経が関わっています。これらはどちらか片方ではダメで、両方のバランスがとれていることが大事。つまり、免疫力と自律神経には深い関わりがあるのです。しかし自律神経は自分の意思でコントロールすることができません。そこで役立つのが、後屈ポーズと前屈ポーズを組み合わせたヨガなのです」
石井先生の検証実験によると、「後屈のポーズで交感神経が優位になり、前屈のポーズで副交感神経が優位になる」とのこと。
「ここで紹介するポーズを行えば自律神経が整って、風邪に負けない免疫力を手に入れられますよ」
ラクにできて効果抜群!免疫力アップ⤴ヨガシークエンス
交感神経と副交感神経を高めるポーズを組み入れたこんなシークエンスがおすすめ。自律神経のバランスが整い、ストレスや疲れが軽くなります。
【準備:キャット&カウ】
①四つん這いになり、肩の真下に両手を、股関節の真下に膝をつく。膝は腰幅でつま先を立てる。目線は床に向けて、息を吸う。
photo by Shoko Matsuhashi
②息を吐きながら、両手で床を押して、おへそを引き上げ、肩甲骨を広げるイメージで背中を丸める。頭はおへその下のほうへ引き込む。
photo by Shoko Matsuhashi
③息を吸いながら頭と尾骨を持ち上げて、背中を弓なりに反らせる。胸を突き出して、あごを天井へ向ける。呼吸に合わせ②~③を5呼吸ずつ3回。
photo by Shoko Matsuhashi
【交感神経を刺激:ベイビーコブラ】
④うつ伏せになり、足は腰幅に開く。両手を胸の横につき、上体を少し持ち上げてあごを引く。
photo by Shoko Matsuhashi
⑤息を吸って吐きながら、両手で床を押すようにして、胸を突き出して背中を反り、あごを上げる。
photo by Shoko Matsuhashi
⑥息を吸い、吐きながら右手を腰骨のあたりまで動かし、まず右のかかとを見るようにして体を右にねじる。3呼吸キープして⑤に戻り、左にねじって3呼吸。
photo by Shoko Matsuhashi
【交感神経を刺激:バッタのポーズ】
⑦うつ伏せになり、両足を揃える。両手を肩幅に開いて前に伸ばし、手のひらで床を押して、上体を軽く持ち上げる。目線は斜め前を見る。
photo by Shoko Matsuhashi
⑧息を吸って吐きながら両手と両脚を持ち上げる。手のひらが前を向くように拇指球とかかとを突き出して3呼吸キープする。
photo by Shoko Matsuhashi