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[3/7〜3/13の運勢]3月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

オー・マイ・ゴッド

今週のかに座は、みずからの哀れさや滑稽さを開示していこうとするような星回り。

「尻餅をついて掴みし春の草」の作者・安積素顔は、中途失明でありながら、それをかえって糧として俳句に励んだ人物。尻餅(しりもち)をついて草をつかんだというだけのことなのですが、動作や表情、光景を想像するだに、しみじみと哀れとユーモアの入り混じったほほえみの情が自然と湧いてくるはずです。

そこには作者特有のさびしい陰のようなものが隠し味となってきいており、目で笑えなくなった盲人が口元につねに微笑を浮かべているさまも重なって、ほかのどの季節でもなく、春のあわれというものを掲句が象徴しているようにさえ感じます。

今週のあなたもまた、自分の人生や道行きにつくづくついて回る悲しみを、できるだけ柔らかく受け止めていくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

突き動かされてナンボ

今週のしし座は、個人として閉じるのではなく、個人と集合の境界を開いていこうとするような星回り。

放射光が環境内で跳ね返りつづけ、環境中が散乱する光によって埋めつくされて、交差する光線の集まるところが幾つもできるとき、私たちは初めて環境が「照明」されていると感じ、それは「光のネットワーク」に包囲されているのだとも言えます。

アメリカの心理学者ジェームズ・ギブスンは、「照明」という事実を「光の集まりの束とその集合」として考えました。「見え」の根拠は眼や頭の中にあるのではなくて、照明の構造の方にこそあり、私たちはその中を動き回って情報を探ることで、他者といつでも知覚や意味を共有できる可能性が、これまでも永続的に残されてきたのだと。

あなたもまた、自分が参加することを今もなお待っていてくれている何らかのネットワークや情報の引き出し先に改めて繋がっていくこと、そこに開かれていくことがテーマとなっていくでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

偶然に吹かれて

今週のおとめ座は、静から動への動き出しのきっかけをつかんでいくような星回り。

「日なたぼこのどこかをいつも風通る」(阪西敦子)という句のごとし。冬は日なたぼこ自体が自己目的化しやすいのに対し、春はもうすでにあたたかさが、色んなところに分散されて感じられるため、日なたぼこも「ついで」になりやすいのです。

ふとした日常のすき間、それも生きるための動作と動作のあいだに日なたぼこがあって、いつもさりげなく風が通ってゆく。それは草花や芽を育み、鳥のさえずりを誘う、暖かく穏やかな春の風であり、停滞した人間を新たな活動に向かわせるささやかな後押しでもあるはず。

今週のあなたもまた、そんな春風を感じていくことで、自身の内なる季節を冬から春へと本格的に始動させていきたいところです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

郷愁と隠遁

今週のてんびん座は、遠い彼方とすぐそばの此方との間がグーっと開けていくような星回り。

「遊星的郷愁」とは、編集工学研究所の松岡正剛が、26歳で『遊』という雑誌のコンセプトとして考えた言葉なのだそう。もともとは彼がSF作家にインタビューした際、夕暮れ時のロンドンの郊外の小さな家で「ここが宇宙の郊外なんですよ」と言われた時の感覚をあらわしたのがこの言葉で、宇宙の郊外というのは地球のことなんです。

私は、あなたは、宇宙の郊外であるとても小さな地球の、そのさらに片隅に住んでいるんだという、気持ちを思い出したのでしょう。郷愁こそが香ばしんだということが、より胸に迫ったのだと思います。

今週のあなたもまた、自分は世界の中心にいるのではなくて、この世界のほんの片隅に佇んでいるに過ぎないという感覚を取り戻していくでしょう。

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