今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
生き残る力の根源にあるもの
今週のみずがめ座は、悩みらしい悩みより深い喜びに立ち返っていくような星回り。
ニーチェは『悲劇の誕生』において、ディオニソス的なものの本質を「力への意志」と呼びましたが、これは権力を渇望することではなく、ニーチェ自身はそれを一種の「むず痒さ」と見なしていました。
すなわち、身体的表面の動揺、私と私ならざるものとの境界地帯で起きる揺らぎであり、それこそが死への衝動を含み込んだ生きる意志としての「力への意志」の働きなのだと。こうした働きの体現者としてのディオニソスは、いかなる既成のありきたりな解答も許さない、氷のように冷たい突き放しとして機能しているのではないでしょうか。
今週のあなたもまた、存在することの意味や実感からできるだけ余計な社会的記号を剝ぎ取っていくことがテーマとなっていきそうです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
一緒にうずうず
今週のうお座は、自分を大きく包み込んでくれるものにグッと身を預けていこうとするような星回り。
「いづこよりか来たるいのちと春夜ねむる」(細見綾子)は、「春夜(しゅんや)/春の夜」の季節特有の“感じ”を、五七五の十七音に収まらない絶妙な破調で表現してみせています。
どこかうずうずとした気持ちがおさまらない感覚が、冒頭の「いずこよりか」という六音の字余りによって的確に捉えられ、夢のなかでも、そして翌朝目が覚めたあとにも尾を引いていくだろう予感が、再び「春夜ねむる」という六音の字余りと響きあっては、読者を浮き足立たせていく。
今週のあなたもまた、鋭く屹立した「個」としての緊張をどれだけ柔らかに解消していけるかが問われていくでしょう。
isuta恋愛占い(毎月1日、15日更新)
isuta週間占い(毎週日曜日更新)
isutaの運勢グラフ(毎月1日更新)