クリスマスが終わるとあっという間に年末、そしてお正月がやってきます。大掃除と同時に進めたいのが「お正月飾り」。しめ飾りや鏡餅など、毎年の習慣でなんとなく飾っていませんか?この機会に、その飾りに込められた意味をしっかりと知っておきましょう。
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知っておきたい「お正月飾り」の意味
クリスマスが終わると、バタバタと駆け足で迎える年末。毎年の習慣としてお正月飾りをしているだけで、実はその意味を知らない方も多いのではないでしょうか?
それぞれの飾りにはきちんと意味が込められていて、飾り付けにもマナーがあります。その意味さえ押さえておけば、それぞれの家庭に合わせた、かしこまりすぎない飾り付けもできますよ。
さっそくお正月飾りの意味について見ていきましょう。
お正月飾りの基本
いつ飾る?
神様をお迎えできるよう、大掃除が終わったきれいな家に飾りましょう。
「二重苦」を意味する12月29日や、大みそかに慌てて飾る「一夜飾り」はあまりふさわしくありません。28日は八が末広がりであることから縁起がよく、お正月飾りを飾るのにベストな日とされています。
それぞれに込められた意味
葉がしだれる様子から「シダ」とも呼ばれる「裏白」。裏が白いことから「心に裏表がない清廉潔白」、葉の付き方が左右対称なことから「夫婦円満の象徴」とも言われています。
白い面(裏)を正面にし、葉が末広がりでめでたい漢数字のに見立てて下に垂れるように飾ります。
稲妻のような形に切られた白い紙が「紙垂(しで)」。稲妻が落ちるとよく雨が降り、稲の育ちがいいことから稲妻の形をしているともいわれています。(由来には諸説あります。)
「ここが神聖な場所である」という意味の境界線の役割を果たしています。
橙は実が実ってから数年間木から落ちずに成長する、とても縁起のいい果物です。特に葉付きのものが縁起がいいとされています。
「代々(だいだい)子孫が繁栄するように」という願いが込められています。
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子どもが立派に育ち親から跡を譲り受け、家が途絶えることなく反映していくという意味が込められています。
外す日や処分方法は?
地域にもよりますが、一般的に1月7日まで飾ってから取り外すことが多いようです。ただし、鏡餅は1月11日に「鏡開き」が行われるまで飾っておきます。
外したお正月飾りは、神社で1月15日前後に行われる「どんと焼き」に持参して火にくべます。
地域によっては行われていない場所もあるので、その場合は自治体のごみのルールに従ってくださいね。
しめ飾り
新しい年の年神様を迎えるために、玄関先などに飾る「しめ飾り」。「神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であること」を示す大切な意味を持ちます。
しめ飾りをかけることでその内側が清らかな場所となり、魔よけの意味もあるため、家で飾るときは玄関に飾るのが一般的とされています。
地域やしめ飾りの形によっても異なりますが、神棚や水回りに飾ることもあるようです。
洋風の玄関にも似合う、ドライフラワーをあしらったしめ飾り。
ピンクや赤の実ものを付けることでかわいさをプラスしつつも、紅白の水引でしっかりと引き締めた、センスあふれるしめ飾りです。