ダイエット中はどうしても「体重」を意識しがちですが、特に30代以降は「内臓脂肪」に着目してダイエットに取り組むのがおすすめです。
内臓脂肪を減らす意義や、内臓脂肪を減らす食べ方についてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
“体重”よりも“内臓脂肪”を意識すべき理由
ダイエット中は、体重が減ったかどうかを気にする人が多いかと思います。しかし、実は体重よりも“内臓脂肪”に注目したいところ。
というのも、内臓脂肪は生活習慣病と関係が深いからです。
内臓の辺りに蓄積する脂肪は、代謝が活発であるため、血中の脂質濃度を高めてしまいます。さらに、インスリンの働きを悪くしたり、血圧を上げる物質を分泌するなど、体に良くない影響を及ぼします。
その結果、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの病気を引き起こしやすくなります。
特に30代以降は、基礎代謝が落ちて痩せにくくなることが多いかと思います。若い頃と同じ様に食事をしていては、内臓脂肪が増えて体重が増える、というケースも少なくありません。
健康的にダイエットするために、体重よりも内臓脂肪を意識して落とすことがすすめられます。
内臓脂肪が増える原因
食事で摂取した糖質・脂質がエネルギーとして使用されないと、肝臓で「中性脂肪」に変えられて、内臓脂肪として胃や腸の周りなどに蓄積されてしまいます。
内臓脂肪は、蓄積しやすい反面、減らしやすいという特徴をもつため、工夫して食事をすると効果があると考えられます。
内臓脂肪を減らす食事法
内臓脂肪を減らすのに効果がある食事法について、ご紹介します。
夜遅くに食事をしない
日中に比べて、夜遅い時間は活動量が減り、エネルギーを消費しにくくなります。加えて、最近の研究では、体内時計に関係するタンパク質の一種である「BMAL1(ビーマルワン)」によって、夜遅い時間の食事は、体に脂肪を蓄積させやすくすることが分かっています。
BMAL1は夜21時以降に増えるため、21時以降の食事は控えるようにしましょう。
主食は玄米や雑穀米にする
余分に摂取した糖質は、体脂肪として蓄積されます。そのため、主食は食物繊維やビタミンB1などの栄養素が豊富な「玄米」や「雑穀米」に置き換えるのがおすすめです。
食物繊維は食後の血糖値上昇を抑える働きや、コレステロールの吸収を抑える働き、便通を良くする働きがあるため、病気の予防だけでなくダイエットにも役立ちます。
また、ビタミンB1は糖質の代謝をサポートするため、特に炭水化物が多い主食は、ビタミンB1が多い玄米・雑穀米にしましょう。
食物繊維が多い食品を摂取する
食物繊維の中でも、水溶性食物繊維は特に、食後の血糖値上昇を抑える働きやコレステロール吸収を抑える働きがあります。
そのため、水溶性食物繊維が多い「わかめ」「こんぶ」などの海藻類や、「大根」「キャベツ」「大豆」「こんにゃく」などを積極的に取り入れましょう。
「とろろ昆布」や、「大豆水煮缶」を利用すると、手軽に水溶性食物繊維を取り入れることができるためおすすめです。
調理法を工夫する
「炒める」「揚げる」などの調理法は、油を使わなければならないため、どうしてもエネルギーや脂質が多くなります。「蒸す」「茹でる」調理法は、油を使わなくて済み、余分な油を落とすことができるのでおすすめです。
例えば、しゃぶしゃぶであれば、お湯で茹でることで豚肉の余分な油を落としてヘルシーに食べることができます。調理法を工夫するのも、手軽に取り組める方法かと思います。