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そのイライラ「隠れ貧血」かも。薬剤師に聞く!心穏やかに過ごすための習慣

「なんだか最近イライラする」という方は、もしかしたら鉄分が不足しているせいかもしれません。毎月、生理がある女性のからだは鉄分が不足しやすく、知らぬ間に貧血状態に陥っている方も多いもの。今回は、そんな「かくれ貧血」の症状や対処法について、あんしん漢方の薬剤師、有島ゆいさんに伺いました。

そのイライラ「かくれ貧血」かも?

photo:pixabay
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大きな理由もなくイライラしやすい場合は、背景にかくれ貧血が潜んでいる可能性があります。

かくれ貧血とは、健康診断では貧血と診断されないものの、体内に貯蔵されている鉄分が不足している状態のことをいいます。

そのため、セルフチェックで早めに自覚をもち、適切に対処することが大切です。

かくれ貧血チェックリスト

かくれ貧血をセルフチェックできるリストをご用意しました。以下の症状のうち、当てはまるものはありませんか?

・イライラしやすい
・立ちくらみやめまいがする
・動悸や息切れがする
・よく眠れない
・慢性的な肩こりや頭痛に悩んでいる
・集中力が低下している
・爪が割れやすい
・髪が細く、パサついている

多く当てはまる方は、かくれ貧血の可能性が高いので注意しましょう。

貧血を放置するとどうなる?

かくれ貧血は、いわば貧血予備軍のようなもの。症状に気づかなかったり、よくあることと思って放置してしまったりすることで、重度の貧血に進行してしまう恐れがあります。

その結果、チェックリストで挙げたような不眠やイライラといった症状が悪化し、心身ともにさまざまな不調を引き起こしてしまうことが考えられます。

こうした事態を防ぐためにも、早めの対処が肝心です。

鉄分不足を解消するには?

photo:unsplash
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それでは、鉄分不足を解消するための簡単な方法をご紹介します。

バランスのとれた食事を意識する

極端なダイエットや偏食を続けていると、栄養が偏り、鉄分不足を招いてしまう恐れがあります。1日3食、バランスのとれた食事を心がけましょう。

また、インスタントの食品は栄養が偏りやすいので、できるだけ控えてください。

鉄分はビタミンCと一緒に摂る

ビタミンCは、鉄分の吸収を高めるといわれています。鉄分を効率よく摂取するために、鉄分だけでなくビタミンCも一緒に摂るようにしましょう。
ビタミンCはイチゴやキウイフルーツなどの果物に多く含まれているので、是非食事に取り入れてみてください。

よく噛んで食べる

胃酸には、鉄の吸収を助ける働きがあると考えられています。よく噛んで食べることは胃酸の十分な分泌につながるので、鉄分の吸収をアップさせる効果が期待できます。

カフェインを摂りすぎない

カフェインは鉄の吸収を阻害する可能性がありますので、過剰摂取に注意し、コーヒーなら1日2~3杯までにとどめましょう。
貧血気味の方は食中、食後のコーヒーやお茶を控えた方がよいですね。

貧血には漢方薬もおすすめ

photo:pixabay
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貧血でお悩みの方には、貧血の治療に医療現場でも使われている漢方薬がおすすめです。
女性はとくに、ヘモグロビンの材料となる鉄分が食事で摂りきれなかったり、月経によって血液を失う機会が多くなり、貧血になりやすいと考えられています。

漢方医学では、貧血は血液が不足したり、血(けつ)の巡りが悪くなることで体中に酸素が行き渡らない状態で、めまい、立ちくらみ、頭が重いなどの症状が生じると考えられています。

また、ストレスにより気力が低下していることが原因の場合もあります。
漢方薬で血の巡りを整えたり、気力を補い自律神経を調整したりすることで、気になる症状の改善を目指しましょう。

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