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「50歳になるのが楽しみ!」43歳でアロマの資格を取得した女性に聞く"40代から人生を楽しむヒント”

オリジナル連載『わたしは〇〇で人生が変わった』第5回目。20代の頃、自分が40歳になることを想像してどう感じていましたか? 「40代なんて、もう人生が終わりかけじゃん」とか、「そんなに年齢になるのが怖い!」なんて思っていた方も多いのではないでしょうか。若い頃は、年齢を重ねることにネガティブな印象を持ちがちです。ですが、実際は年齢を重ねたからこそ出会える喜びや楽しみがあるんです。「今が楽しい、将来が楽しみ!」と語る、人生を謳歌しキラキラ輝いている方のお話は、きっとあなたに「40代から人生を楽しむヒント」を教えてくれるでしょう。

今回お話を伺ったのは、村井香菜子さん(48歳)

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東京・吉祥寺にある『ダイエットサロン アットイーズ吉祥寺』は、痩せたい! と願う女性の願いを叶えてくれるプライベートサロンです。このサロンのオーナーである村井香菜子さん(48歳)は、まさに40代から人生が激変した女性。「私は、これだ! と胸を張って言える仕事に出会えた。そして、自分自身を取り戻せました」と語る村井さんの人生について聞きました。

前半と後半で大きく変わった20代

――村井さんの20代について聞かせてください。

4年制大学を卒業後、大手企業に就職して順風満帆な滑り出しをしたように感じていました。でも、男性が多い職場で、お茶を淹れてコピーをとってという日々がイヤになり、2年で退職したんです。退職後は、学生時代に行って、「また行きたいな」と思っていたハワイに3ヵ月滞在しました。その間は地元の人のような暮らしをしてすごく楽しかったけど、ずっとそんな生活は続けられないので帰国してフリーターになりました。

――再就職はしなかったのですか?

会社員に戻りたいという気持ちになれなかったので、フリーターをしながらお金が貯まったら海外に行くという生活をしていました。観光に行くというよりは、その土地の生活が好きで、長く滞在して楽しみたいタイプで、この生活が自分には向いていました。

――20代でどのくらいの国に行かれたんですか?

大学生の頃から、バイトでお金を貯めては、ロサンゼルス、シアトル、イタリア、イギリス、ハワイなどに行きました。

――20代は思いきり海外旅行を楽しまれたんですね。

いろんなところに行ったような気がするけど、26歳で結婚をして家庭に入ったので20代最後の海外は新婚旅行でした。20代は、前半と後半で大きく変わったなぁと感じます。出産後に、友人の結婚式でグアムに行って、息子が小学校1年生のときにグアム、その後、友人と韓国に行き、息子が中学2年生のときは一緒にヨーロッパに行きました。

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子育ての10年間だった30代

――ご出産は何歳のときに?

29歳のときです。出産を機に生活や人生がすごく変化しました。今になって思うと、ホルモンバランスを崩していたからだと思うのですが、初めての子育てでいっぱいいっぱいになってしまって、不安だし、孤独だし、子どもはかわいすぎるくらいかわいいので、小さなことがすごく気になって……。

――それは大変でしたね……。村井さんにとって、30代はどんなときでしたか?

30代は子育ての10年間でした。脳に血流がいかなくなって子どもが泣いているのに気づけないことがあったりして、息子が3歳のときに入院をしたことがあります。体調を崩したり、激やせしたり、どん底だなぁと感じることはたくさんあったけど、その分、かわいい息子のために強くなるしかなくて、必要以上に強くなった気がします(笑)。あの試練を乗り越えたからこそ、今の私がいるんだと思います。

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これからは自分の人生を生きていこうと決意した40代

――そんな30代を経て、村井さんはどんな気持ちで40代を迎えましたか?

自然と40代になっていました。40代になるってけっこう大きな変化だと思うのですが、30代にいろいろなことがありすぎたので、構えることなく自然と年齢を重ねることができました。年齢を重ねるって悪いことばかりではないというか、必要な強さが身につくし、自分の人生についてちゃんと考えられるようになるんですよね。

――そういう心境の変化の中で、村井さんが40代で挑戦したことを教えてください。

結婚後、専業主婦をしていた私ですが、息子が中学生になったタイミングで自分の人生を見つめ直したんです。10数年、子育てのためだけに生きてきたけど、その息子もあと数年したら自立します。その後の自分の人生に何が残るのか、何をして生きていきたいのかをじっくり考えて、43歳のときにアロマの学校に通い、44歳で資格取得しました。

――43歳でアロマの資格を取ろうと思ったきっかけは?

体調を崩していたときにアロマトリートメントをしてもらったことがありました。その時、人にタッチされながらトリートメントをしてもらい、アロマの香りにすごく癒されたんです。何の仕事をしようと考えたとき、「人に喜んでもらえることを仕事にしたい」という思いが強かったので、人を癒すことができるアロマトリートメントを仕事にしたいと思い資格をとりました。

――その決断の仕方がすごく素敵です。実際に、アロマの資格を取ってお仕事をはじめてみて、どうでしたか?

私は、人を癒すことが向いていると感じました。同時に、これからは自分の人生を生きていこうと思えました。仕事をはじめたこともそうですが、40代になってから気持ちが自然と明るくなったんです。資格を取ってから、エステサロンで週に5日働き、1年経った頃に、アロマトリートメントサロンを立ち上げました。実は、その立ち上げと同時にコロナ禍がはじまったんです。

――サロンの立ち上げと同時に!? それは大変でしたね……。

昔の私だったら、またどん底に落ちていたと思うのですが、その時は、「何とかなる」という気持ちで構えていられたんです。それどころか、緊急事態宣言が明けて、サロンを再開すると、多くのお客さまが「痩せたい」という悩みを抱えていることがわかって、ダイエットの技術を勉強してダイエットに特化した資格を取得しました。その後、モニターさんを募って、半年ほどテスト的にダイエットに特化したメニューを続けた結果、2021年の8月頃からダイエットサロンとして認知されるようになり、今のサロンの形になったんです。

――アロマトリートメントサロンからダイエットサロンに変わったのはコロナ禍がきっかけだったんですね。

そうなんです。サロンをはじめたのも勢いだったけど、同時にコロナ禍になって大変な状況なのに、立ち止まるどころかどんどん前に進むことができました。

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――そのパワーになったものってなんですか?

友人の存在は大きいです。「自分でサロンをやってみたらいいじゃん!」と背中を押してくれた友人がいて、「そうだよな」と思えたんです。始めたらやるしかないし、自分のサロンを育てていくというのは、雇われているときとは熱量が違います。そして、私のサロンを選んできてくださったお客さま一人、一人の未来を背負う気持ちでやっています。この気持ちは、どんどん増えていて、これからもさらに上がっていくと思います。

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