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札幌スープカレーの名店10選。まず行くべき元祖や老舗店はここ

この記事では、国内外3,000軒以上のカレー店を渡り歩くマニア「カレー細胞」が、札幌スープカレーのおすすめ10店をご紹介。まず行くべき元祖や、老舗店を中心に厳選しています。札幌のご当地グルメとして愛されるスープカレー、一体どんな歴史を歩んできたのでしょう。

北の都で生まれた、札幌スープカレー。その発祥や特徴とは?【カレー最前線 #23】

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)
Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

ラーメンやジンギスカンと並ぶ、札幌のご当地グルメ「スープカレー」。今や全国へと拡がり、カレーの一ジャンルとしてすっかり定着しました。

札幌スープカレーの特徴といえば、鶏肉や野菜といった食材をおいしくいただけること。そして辛さやトッピング、スープの種類などを自在にカスタマイズできること。北海道で生まれた、独自のカレー料理です。

しかしこのスープカレー、いったいいつ頃どのようにして生まれ、拡大していったのでしょうか。

「スープカレー」という言葉を最初に用い、一大ムーブメントを巻き起こしたのは1993年創業、通称「マジスパ」こと「マジックスパイス」。ここが間違いなく、スープカレーの元祖です。しかし札幌には、マジスパよりも古いスープカレーのお店がいくつかあるのです。いったいどういうことでしょう?

今回は札幌でいただけるスープカレーのお店を、その歴史を辿るカタチでご紹介。道外進出しておらず、札幌でしかいただけないお店を中心にピックアップします。

前回の記事はこちら▼

1. 源流にして札幌最古のスープカレー「アジャンタ インドカリ店」(1971年)

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)
Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

「スープカレー」というジャンルに括られるなかで最古のお店といえば、創業1971年の「アジャンタ」。もちろん当時は「スープカレー」という言葉などなく「薬膳カリィ」として知られていました。

当初は喫茶店としてオープンしたこのお店、店主の辰尻さんがインドで出会ったスパイス料理と漢方を融合した独自の「薬膳カリィ」を提供し始めたところ評判に。1975年頃に常連さんのアドバイスもあって、出汁用の鶏レッグを具材としても用い、今の形になりました。看板を「薬膳カリィ本舗アジャンタ」に変えたのもこの頃のようです。

2001年頃、店主ご夫妻は離婚され、「アジャンタ」の暖簾は妻の南美智子さんが受け継ぎ、夫の辰尻宗男さんは弟子を連れ別の場所で「アジャンタ総本家」を開業します。そのため現在札幌には2系統の「アジャンタ」があるのですが、こちら「アジャンタ インドカリ店」は、南美智子さんが暖簾を受け継いだほう。

2017年に現在の場所へと移転しました。札幌スープカレーの源流ともいえるレジェンドながら、今も喫茶店時代のアットホームな雰囲気を保っています。

2021年7月には伊豆長岡にも進出。また、札幌市南区にある同名の「アジャンタ インドカリ店」は、2011年に本家「アジャンタ インドカリ店」から暖簾分けしたお店です。

とりカリ

Photo by 松 宏彰(カレー細胞)
Photo by 松 宏彰(カレー細胞)

1,200円(税込)

これこそが1975年頃完成したとされる、最古のスープカレー(薬膳カリィ)にして、札幌スープカレーの源流。

液面のテカリが印象的ですが、これこそ「アジャンタ」の味の決め手、マサラオイルなんです。オイリーだけど、油っこくない。矛盾するようだけど、そうなのです。

インドのスパイスと漢方を融合した、ちょっぴり苦くて香ばしい、どこにもない味。たっぷりのチキンも野菜も、シンプルだけど飽きの来ないおいしさです。

デフォルトの辛さは控えめ(辛さ指定はなし)ですが、辛さ追加は可能なので、好みを伝えてみてくださいね。

店舗詳細はこちら|食べログ

店舗情報

アジャンタインドカリ店

郵便番号 … 〒064-0929

住所 … 北海道札幌市中央区南二十九条西10丁目6-5

定休日 … 月曜・金曜

営業時間 … 11:00~15:00(L.O.14:30)

最寄駅 … 札幌市電 石山通駅 徒歩10分

電話番号 … 090-2077-0203

参考URL … 店舗ページ|食べログ

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