子育てをしていると、親戚や先輩ママなどから「女の子はおとなしくて聞き分けがいいから育てやすいわよ」「男の子はヤンチャでうるさいから育てにくいよ」と言われた経験があるママは多いのではないでしょうか。しかし一概に性別だけでは判断できず、子どもによって性質や状況はさまざまです。ママスタコミュニティには先日、「手のかかる女の子のお母さんきて」と題してこんな投稿が寄せられていました。
『「なんで女の子なのにこうなんだろう」とか思う? 叱るじゃなくて普通に怒っちゃうことって多い?』
「女の子は手がかからない」、「男の子は手がかかる」というイメージがどこかにあるのか、娘さんが活発で落ち着きがなくて大変だと嘆く投稿者さん。性別で括るべき問題ではないと理解しているものの、周囲を見ると親に怒られるようなことばかりするやんちゃな女の子がほとんどいないので、不安に感じているそうです。この投稿に対してママたちからはどのようなコメントが集まったのでしょうか。
小学生になったら一気に落ち着くかも
『小さいときからひねくれた性格、わがまま、反抗期でやってられない』
『年長なのに寝かしつけしてやらないと寝ない。手かかりすぎてたまにキレてる』
『手がかかるというかやんちゃ。 すぐ調子に乗るし、雑だし、甘えん坊』
『ズボラなところ。給食エプロン、体操服をぐっちゃぐちゃの状態で入れて帰ってくる。ランドセルの中にいつから入ってるかわからない押し込まれたプリントが出てくる』
「手がかかる女の子」と一口に言っても、その実情はさまざま。投稿者さんと同じように元気いっぱいで活発なだけでなく、ママに甘えん坊だったりガサツだったりといった性格の女の子を持つママたちから共感の声が集まっていました。
『そんな時期あったな。小学生になったら一気に大人になるから可愛いもんだわ。女子四人いるけど幼稚園までおしとやかなんて一人もいなかったよ。でも病気しないし元気だしもう満足』
一方で幼稚園や保育園にいる間は手がかかったものの、小学生頃になったら急に落ち着いたという体験談もありました。中には「私がうるさく怒るのをやめたら言うことを聞くようになった」という意見もあり、成長や状況の変化などによって手がかからなくなるケースもあるようです。つきっきりで手のかかるお子さんに対応するママは精神的にも体力的にも大変ですが、あと数年の辛抱だと思えば乗り越えられるかもしれませんね。
伝えたいことをうまく伝えられないケースも?
『私は手のかかる女の子だったよ。両親に不満があったけどそれを言えなくて荒れてたよ。「何か嫌なことあるの?」とか聞いてほしかった』
一方で自身が幼少期に手のかかる女の子だったママからのコメントも。癇癪を起こしたり親の言うことを聞かなかったりしていたのは「伝えたいことをうまく伝えられなかった」という理由があったことを明かしてくれました。
やんちゃなお子さんと対峙していると、ついイライラして「いい加減にしてよ!」と怒りたくなるのは仕方ないこと。しかしお子さんもお子さんで、ママに言いたいことや要望があるのに伝わっていないことがストレスとなり、さらに暴れたり癇癪を起こしたりという悪循環に陥っていることもあります。ある程度大きい月齢・年齢であればママが「手がかかってうちの娘は大変」と口に出すことで「私はダメな子だ」と認識してしまうことだってあるでしょう。いずれにせよママがグッと辛抱してお子さんの気持ちに寄り添ってあげることで、事態は好転する可能性があるのではないでしょうか。
元気な女の子はスポーツで才能が開花することも!
『知り合いにもすごくやんちゃで活発な女の子がいて、お母さんは「毎日大変で本当に困る」って言ってた。そこで「体力が余ってるから」ってスポーツをいろいろ習い始めたらメキメキ才能開花。そこでいろいろ学んだのかしっかりした子になってるよ』
やんちゃで元気があるのは体力があり余っている可能性もゼロではありません。スポーツの習い事を始めたことで才能が開花したという知り合いの体験談も寄せられていました! やんちゃなお子さんを公園で遊ばせようとするとママが目を離せなくて大変ですが、考え方を変えてスポーツを習わせてみるのも選択肢としていいかもしれませんね。
性別ではなくその子の個性として受け止めてあげよう
『「女の子だから」、「男の子だから」なんてないよ』
『私は神経質で苦労したから、ある程度ガサツな娘がうらやましいしそのままでいてほしい』
『うちは姉妹だけど下の子がすごく神経を使う性格。ちょっとでもダメというと不貞腐れて固まって動かなくなるし、癇癪もとにかく酷かった。あまりに酷いときは私も感情的に怒っちゃったし、どうしようもなくて泣いたことも何度かある。でも「なんで女の子なのに」は思ったことないな』
筆者は4歳の息子、1歳半の娘を育てていますが、今の娘と同じ月齢の頃の息子と比較しても明らかに娘のほうが落ち着きがなく、やんちゃで目が離せません。
たとえば息子は1歳半の時点でも現在でも自分でスプーンや箸を使って好き嫌いなくご飯をもくもくと食べてくれました。しかし現在の娘は毎食ご飯を鷲掴みにして投げたりお皿をひっくり返したりしてケラケラと笑っています。開いている扉やドアを閉めるのが好きだった息子に対して、引き出しを開けて中の物を取り出して散らかすのが好きな娘。保育園にニコニコで通園していた息子と今なお泣きながら筆者にしがみついて離れようとしない娘。こうして子どもたちを育てていると、性格はそれぞれの個性であり、その個性を否定せずに受け止めていい方向に伸ばしてあげることが親の最大の務めなのだろうと日々実感しています。
投稿者さんも今回の投稿内容を参考に、娘さんへの接し方を変えてみたりスポーツを習わせたりして、娘さんの素敵な個性と向き合えるといいですね。
文・AKI 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
【つぎ】の記事:<いじめられた後の人生>小学校でいじめにあった娘。トラウマに苦しむ……【前編まんが:母の気持ち】