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一貫してブレないことが「自分らしさ」ではない。40代からの“大人の自分らしさ”とは

前回、子どもの「自分らしさ」ってなんだろう、について考えてきました。でもそういう親自身の「自分らしさ」ってなんなんだろう??人によっては40代になったころから、むしろ見失ってしまうこともある大人の自分らしさ。今日は子どもから自分自身へと視点を移して、「大人の自分らしさ」について考えてみたいと思います。

一貫してない自分に気づく

子どもとの会話は、たくさんの本質を見つめ直すきっかけをくれます。
「あなたが好きな方を選べばいいんだよ」「君がやりたいのはどっち?」問いかける度に、子どもは迷います。でも、自分だって迷わずに何でも決められるわけじゃない。

「自分は、何をしたいんだろう」
「なんか、やりたいことがブレてる気がする」
「目移りばかりして、何も極められてないな」

なんて、思うこともあるかもしれません。

ぼく自身、この1、2年はそうして悩み続けた時期でした。
これまで続けてきた家事シェアを広める活動、子育て家庭のためのモヨウ替えのコーディネート。正直に言うと、そうした活動のすべてを辞めてしまおうかと考えていたのです。

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新しいことに挑戦したい。けど、これからの人生を懸けてまで取り組みたいことなんて思いつきもしない。
子どもに「どんどん挑戦しなよ」と言いながら、挑戦したいことすら見つけられずにいる自分。なんだか、親として魅力的な背中を見せてあげられていないなって思っていました。

大人だって迷う。自分らしさを見失う。
いつでも魅力的になんて振る舞えないし、グズグズした背中を見せることもある。

一貫してブレない自分。確固たる軸としての「自分らしさ」。
そんなもの、いったいどこにあるんだろう。

そう悩んでいたとき。ある言葉と出会ったことで、そのモヤモヤを前向きに捉えることができるようになり始めました。

目標からブレることを楽しめ!

自分には一貫性がないのかもしれない。そう思ったぼくを勇気づけてくれた言葉。
それは。

「明日は今日と違う自分になる」
─デイル・ドーテン 『仕事は楽しいかね?』(きこ出版)

です。

「仕事は楽しいかね?」という著書に出てくる言葉。この本は、タイトルの通り自分の仕事や生きがいを感じるために大切な考え方をたくさん教えてくれる本です。

人は目指す目標をどんどん変えていいし、むしろ軽やかに変えていくことが自分にとって最良の場所を見つけるきっかけになる。
目標を変えて、違うことを始めること。それを「挑戦」と言うのだと教えてくれました。

同じ目標を子どもの頃から変わらずにやり通している人って、ブレずにとても魅力的に見えます。
でも必ずしも頑なであることが「自分らしさ」だとは限らないのです。
迷っても、悩んでも、失敗しても、とにかく動き続けること。そのステップの軽やかさがしなやかさとなるのです。

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自分の人生を大きく変えようと思うと、それはとても大変。
ぼくもこれまでの仕事を全部やめて、まるっきし新しいことをはじめようと思えばそれは、大きなリスクを背負うことにもなります。

でも、昨日の自分より少し進化した今日を過ごす。それだけであれば、大きな変化は必要ないのです。
少しでもいいから、毎日の中に新しいワクワクを取り入れたり、新しいことを学んだりする。

子どもたちが、学校や公園、遊びに行ったり何かをする度にキラキラと輝いて見えるのは、きっと毎日新しい成長をしているからなのです。

これまでと違う何かに向かいたくなった。どこに向かうべきかはまだ解らないし、手探り状態だけど、何か目についたことから挑戦してみる。

人から見れば、ブレて、人生に迷っているように見えるかもしれません。
でも、いいじゃないですか。

その状態を「ブレてる」と言うのか「新しい挑戦を日々している」と言うのか。自分の中の気の持ちようひとつです。

40代からの、大人の自分らしさ

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前回の記事で、自分らしさとは物事を決めるときの、判断の軸だと書きました。子どもは自分で考えたり、人から言われたりしたことを迷いながら、日々自分らしさを築き上げています。

そして、この自分らしさは日々の生活の中でどんどん変化していくものなのかもしれません。

学生時代の自分らしさと、40代の自分らしさ。
変わらない部分もあれば、大きく変わったこともあるはず。

どっちもきっと、自分らしい。

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