今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
かけ離れ、適切であること
今週のさそり座は、いい雰囲気の建物になりきって過ごしていくような星回り。
大山巌は、鹿児島出身の明治の元帥(日本軍における最高位)。命令もしない、文句もいわない。ただただ「そうか」って、いつもそれ以上のことはあまり言わない。ただそこにいて、お茶を飲んだり、たばこを吸っているだけだったと言うんです。
得てしていい建物というのは、間取りも雰囲気も余裕があってゆったりしているように、理想的な上司やリーダーというのも、あれこれと細かく指示をするより、下の人たちが自由にやっているという雰囲気を出せる何かがあるのではないでしょうか。
あなたもまた、下であれ横であれ、関わる人に対して隙間や余白をあけてあげられているかということが問われていくでしょう。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
自我と自己の比率
今週のいて座は、思いに応えていくための方法論が、おのずから明らかになっていくような星回り。
『ゆつくりと西より雨や絵灯籠』(宇佐美魚目)という句のごとし。ここでの「雨」とは単なる夏の夕立というより、はるか西方浄土から阿弥陀如来のみこころを乗せて流れ流れてやってきた雲が、この世を静かに濡らす雨なのだと考えてみてもいいでしょう。
西から東、東から西へと繰り返されていくスケールの大きな循環へと改めてコミットしていくための通過儀礼を、作者なりの美意識を利かせたデフォルメで構成している一句なのだとも言えるかも知れません。
あなたもまた、改めて自分なりのやり方や美意識というものがどのようなものなのか、再確認していくことになりそうです。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
自分の都合を解きほぐす
今週のやぎ座は、生きるということをもっとリアルにしていこうとするような星回り。
「雨ばっかりだね/お日さま/つかれたんだね/今年の夏は/元気いっぱいだったもんな/はりきりすぎたんじゃないのかい/お日さま/ゆっくりおやすみ」
読売新聞に長く連載されている「子どもの詩」に、「つかれたお日さま」という印象的な詩が載っていました。小学校2年生の男の子の作品とのことですが、雨が続く日々のなかで単に自分の都合から思いをぶつける代わりに、こうして隠れてしまった「お日さま」を何気なく思いやる言葉が出てくるところなど、素直に感嘆せざるを得ません。
あなたもまた、社会や人間と向き合う以上に、自然と向き合う時間を確保していくべし。