“サステナブルな行動”のバトンをつなげていく、リレー連載企画「#TSUNAGU100」。キッチンのプラスチックフリー化に取り組む、整理収納アドバイザー佐々木奈美さんに、暮らしに取り入れやすいおすすめのエコアイテムを伺いました。キッチン用品を見直して、プラゴミ削減を目指しませんか?
キッチンに溢れる「プラスチック製品」
意識してみると、私たちが何気なく使っているモノは、プラスチック製のものが多いことに気がつきます。
商品の梱包材、食品包装材、何かを開封する度にプラゴミが発生しますし、ラップや保存容器などのキッチン用品もプラスチック製のことがほとんどです。
ここ最近よく耳にするようになった、プラゴミの海洋汚染問題。
そういったプラスチック製のキッチン用品も、例外ではありません。
今まで当たり前のように使ってきましたが、「これ、本当にプラスチック製品である必要があるの?」と疑問に感じるようになりました。
私たちの身近なところから変えられることはないでしょうか?
「プラスチックフリーな暮らし」というとハードルが高く感じますが、すぐ取り入れられるキッチン用品で、プラゴミを減らすことは可能です。
今回は、地球にも自分にも優しい暮らしを叶える、キッチン周りのエコアクション&おすすめエコアイテムを3つご紹介します。
毎日使う排水口の水切りネットは土に還るものを
こちらは、「EARTH FRIENDLY」の土に還る排水口の水切りネット。
普段私たちが何気なく使っているプラスチック製の排水口水切りネットと違い、コーンスターチ99%、コットン1%の素材からつくられています。
コーンスターチとは、トウモロコシから処理され作られたデンプンのこと。
自然素材で生分解性があり、土に還ることを目的につくられているので、そのまま可燃ごみに捨てることができます。
ずっと感じていた、生ゴミを捨てる時の「ん?ポリエステル素材の排水口水切りネットはプラゴミじゃないのかな?」という矛盾点を解決してくれました!
生ゴミとそのまま一緒に捨てることができるので、コンポスト愛用者にはうれしいアイテムですね。これからコンポストに挑戦したい!という方は、一緒にお使いいただくと、より気軽に楽しんでいただけるのではないでしょうか。
1袋の内容量は30枚。
ひと月で1袋の消費を目安にすると使いやすいです。
一般的な排水口水切りネットと同じように使え、深型・浅型兼用なので一択。キッチンだけでなく、お風す呂場の排水口にも使えます。
サイズで悩むことも、何種類も持つこともなくなり、キッチンのミニマム化にもつながりました。
キッチンスポンジは自然に還るものを選ぶ
意外と見落としがちですが、キッチンスポンジもまた、どこの家庭でも当たり前に使われているプラスチック製品です。
わが家ではキッチンスポンジを、「mana. ORGANIC LIVING」のキッチンスポンジに交換しました。
こちらは植物の主成分であるセルロースからできたスポンジと、ヘチマタワシが合わせられた天然素材100%のキッチンスポンジ。こちらも生分解性があり、コンポストできるもの。
スポンジを使用中に発生する小さな破片が海へ流れてしまい、マイクロプラスチックとして海に残ってしまうのをご存知ですか?
それが魚たちのエサとなってしまい、ケガをさせてしまうのです。
私たちが何気なく手に取っているキッチン消耗品が、海洋汚染の原因になっているのなら、改善したい。
そんな思いから近年、エコなキッチンスポンジを選んでいる人が増えているそう。
植物繊維からできたセルロースは柔らかく、グラスや大切な器を傷つけず、やさしく洗うことができます。
ヘチマタワシでできた硬い面は、一般的なキッチンスポンジと同じように、まな板や鍋、調理器具についた頑固な汚れを落とします。
自然素材を使い慣れた形で気軽にキッチンに取り入れることができますよ。
使い古したら可燃ゴミへ。
暮らしから出るプラスチック製品を一つ解決できることがうれしいですね。
自然素材からできた製品を使うと、不思議とキッチンの光景もナチュラルに変わります。
モノトーンカラーだったキッチンスポンジがベージュカラーになることで、わが家のキッチンに馴染み、インテリアに統一感が出るうれしい効果が。
使い勝手と心地よさを実感し、プラスチックフリーの暮らしやすさを手元から実感。