四国の北西部に位置する愛媛県今治市。穏やかな瀬戸内海に面したこの土地では、120年以上前からタオルづくりの技術が受け継がれてきました。今回は、そんなタオルの産地で今話題を集める「タオル美術館」をご紹介。全国的にもめずらしい、タオルとアートを融合した美術館の魅力に迫ります!
タオルとアートを融合!フォトジェニックなギャラリーを見学
今回訪れる「タオル美術館」は、JR今治駅から車で約25分の場所にあります。美術館の本館は、緑に包まれたクラッシックな洋風の佇まいがとっても素敵!それではさっそく中をご案内しましょう。
まず訪れたいのは、4〜5階にあるギャラリースペースです。ギャラリー見学は有料(800円)ですが、見学料を払えばタオルハンカチのおみやげをもらえるので、なんだかお得な気分♪
ギャラリーの中には、タオルを使ったアート作品などが展示されています。常設展は2つあり、1つはパッチワーク作家として活躍するキャシー中島さんのハワイアンキルトの展示。もう1つは、ムーミンの世界をタオルアートで表現した展示です。こちらは、ムーミンと仲間たちが描かれたタオルや、タオルで作られた立体オブジェなどがあり、見ごたえ満点!写真ではご紹介できないので、ぜひ現地でご覧ください。
壁一面をカラフルに彩っているのは、タオルの原料となる糸巻です。約200色・1800本の巻糸がずらりと並ぶ光景は、まるで美しいモザイクアートのよう。「チーズ糸巻の壁」と名付けられたこちらのコーナーは、フォトスポットとして人気を集めています。
ギャラリー内では、タオルの製造工程を見学することもできます。原料の綿を紐状に伸ばす「梳綿機(りゅうめんき)」や、縦糸と横糸を組み合わせて織り上げる「織機(おりき)」など、専用の機械が実際に動いている様子を間近で見ると大迫力!綿から糸へ、糸からタオルへ、完成までの工程を順番に見ることができます。
お得なアウトレットも!今治産のタオルをみやげにGET
ギャラリーを見学したあとは、館内のショップでおみやげ探し。2階には四国の物産コーナー、3階にはタオルコレクションショップがあります。タオルコレクションショップは、ワンフロア全体を使った広々とした店内に、美術館オリジナルの商品をはじめ、人気ブランドのタオルが勢揃い。定価よりお得に買えるアウトレットコーナーもあるので要チェックです。
カラーパレット40色タオル フェイスタオル1100円
美術館オリジナル商品のなかでもおすすめは、「カラーパレット40色タオル」。その名の通りバリエーション豊富なカラー展開で、暮らしに彩りを添えてくれるアイテムです。サイズはフェイスタオルやバスタオルなど4種類。グッドデザイン賞を受賞した「5ツ星クオリティ」製法で作られているので、環境にも優しく、ふっくら優しい肌触りが魅力です。ショップ内にあるタオル工房では、購入したタオルに名前を刺繍してくれるサービス(1文字33円)もあるので、オリジナルタオルをおみやげにするのも良いですね。
カフェ&レストランやヨーロピアンガーデンにも立ち寄って
タオル美術館には、2つのカフェ&レストランが併設されています。そのなかでも本館1階にあるミュージアムカフェは、モーニングやランチ、オリジナルスイーツなどが味わえるお店です。
アフタヌーンティ2000円(3日前までに要予約)
ケーキやスコーンなど、スイーツと一緒に味わう紅茶は、すべてフランスのフォション社製。香り高く、優雅なティータイムを楽しみましょう。ケーキ・スコーン・パウンドケーキ・サンドイッチ・プリンまたは季節のフルーツに、ドリンクが付くアフタヌーンティもおすすめですよ。
本館の外にあるヨーロピアンガーデンでは、四季折々の花が咲き誇り、季節の移ろいを感じられます。美術館を見学したあとは、ぜひお庭の散策も楽しんでくださいね。
アートなギャラリーや製造工程の見学をはじめ、ショッピングやカフェ、さらにはヨーロピアンガーデンの散策まで楽しめるタオル美術館。タオルの魅力がギュッと詰まったスポットへ、あなたも出かけてみませんか?
■タオル美術館(たおるびじゅつかん)
住所:愛媛県今治市朝倉上甲2930
TEL:0898-56-1515
料金:入館無料、ギャラリー見学800円
営業時間:9時30分〜18時
定休日:無休(冬期は不定休)
text:渡邊真由子(Clay)
photo:能勢太郎(Clay)、タオル美術館
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